2020年7月18日:パート4

 立憲民主党と国民民主党が合流&新党結成のための協議を続けている。今後、どんな展開になっていくのかは分からない。が、自分はこう考えている。

 「2つの党が合流しようとしまいと、次の衆院選挙では、全ての小選挙区に両党が推薦する統一候補を擁立すればいいのではないか。それが出来れば、自民党にも危機感が生まれる。全国各地で『与党と最大野党の候補者が政策を競い合う』という構図に繋がっていく」と。

 そうなって初めて、自民党内の「何が起きようと、選挙に負けることはない」みたいな雰囲気が変わる。少し前に、自民党のある若手議員がこうつぶやいていた。

 「まあ、秋に解散したとしても、議席自体はそんなに減らないんですよね」と。

 正直言って、この感覚には驚いた。緊張感の欠片もない。まさしく、「一強多弱」が長く続いていることの弊害だ。「なるほど。逆風の選挙を一度も経験していないと、こうなるんだな」と思った。

 今の政治に必要なのは緊張感だ。自民党に危機感があれば、「党改革を進めよう」という機運が復活する。時代の流れや国民の感覚に逆行する動きも抑制される。「2人の現職国会議員が政治とカネの問題で同時に逮捕される」という前代未聞の事件を、もっと深刻に受け止めざる得なくなる。

 ちなみに、個人的には、「何やかんや言っても、今の未曾有の危機を乗り越えるためには、安倍政権(自公政権)に頑張ってもらう以外にはない」と考えている。安倍総理だからこそ、未曾有の事態の中で「何をやっても批判される」圧力に押し潰されず、様々な政策を実行出来ているのだ。

 え?選挙の前に逆風に見舞われたとしても、山本一太が「日本に必要だ」と信じている政治家は、全員、勝ち上がってくるだろう。例えば、今の主要閣僚は、滅法、選挙に強い人ばかり。盟友である河野太郎防衛相はもちろんのこと、将来の自民党を担う柴山昌彦氏も平将明氏等も必ず生き残る。その点は、全く心配していない。

 逆に、日頃の努力を怠っている議員、自民党の支持率だけに頼っている議員、時代の流れに追いつけない議員は淘汰される。そのくらいの緊張感が無ければ、政治家のレベルなんて高められるワケがない。だからこそ、最後にもう一度、書き残しておく。

 「次の衆院選挙では、群馬県を含む全ての小選挙区で、与党の代表と野党の代表が競い合う構図を作るべきだ」と。「それこそ、民主主義の望ましい姿だ」と。

追伸:24年間も一途に自民党の国会議員をやって来たのだ。どんな苦しい時も、自民党議員として頑張り抜いた。中央政界を離れて知事になったからと言って、このくらいのことは言っても叱られないと思う。