2020年7月1日

 23時30分。熱いミルクティーを飲みながらのブログ。

 亡父 山本富雄は政治家だった。66歳で亡くなった。スキーの全日本選手権で2位になったこともあるスポーツマンだったが、晩年は病気との戦いだった。

 地元の草津町の町議を3期12年、県議会議員を3期10年やった後、参議院選挙に立候補。以後、3回の当選を重ねた。4回目の選挙の数ヶ月前に急逝した。農水大臣や参院自民党幹事長を歴任した。

 若い頃から行動力は抜群。反面、几帳面で緻密な性格だった。記憶力も並外れていた。自分とは、ほとんど正反対の人物と言っていい。

 もともと、そんなに長生きは出来ないと思っていたのか、仕事に対しては、とにかくストイックだった。少しでも時間があれば、議員宿舎に戻って、身体を休めていた。

 平日も週末も、早朝から地元の関係者に電話をかけまくっていた。文字どおり、「1日生涯」みたいな生き方をしていた。閣僚だった時も、党幹部になった後も、このスタイルは一貫していた。

 そんな亡父の姿は、時々、修行僧みたいに見えた。ここらへんも、ボヘミアンな息子とは全く違う。

 ある時、地元の後援会の大幹部から、こう言われたそうだ。

 「富雄さん、いくら何でも仕事のやり過ぎだ。たまには、政治家であることを楽しんだらいいんじゃないか?」と。

 本日の夕方。公務を終えて、高崎市内の眼科病院に行った。数ヶ月前、生理現象(老化現象)による飛蚊症が発現した。その後の経過を診てもらった。特に異常は見られないとのことだった。(安堵)

 診察が終わった後、地元秘書と夕食を食べた。地域の情勢をよく聞いた。帰宅したのは20時。直ぐに石鹸で手を洗い、検温した後、背広とズボンを脱いで2階のトレーニングルーム(そんな立派なものではないが)に直行した。

 そのまま、筋トレ(胸筋と腹筋)に突入。軽いストレッチをやってから、1階のリビングに戻った。サッと調合したプロテインドリンクを、ゴクゴク飲んだ。

 直後に、Youtube Premiumの画面で、NBCニュースをクリック。英語のニュースを耳で聞きながら、パソコンを引っ張り出した。大きく深呼吸をして、ブログを書き始めた。

 キーボードを叩きながら、つくづく思った。「ああ、1日が48時間あればいいのになあ」と。そして、あることに気がついた。「あれ?気がついたら、亡くなった親父のテンポに陥っている」と。

 すると、叩き上げの政治家だった亡父の数々の名言が、次々と蘇って来た。

 「政治家は、常に最悪の状態を想定して動かねばならない。」「何か思い切ったことをやれば、必ず反発がある。だから恐れるな。でも、無視すべき雑音と傾聴に値する意見を区別する能力が大事だ。」「少しでも牙を見せたら、相手が警戒して守りを固める。キャンキャン吠えるのは弱さの証拠。勝負する時は何も言わずに準備する。時が来たら躊躇せず一気にやる。それが兵法だ。」等々。

 明日から、新たな気持ちで再スタートしよう。徒に騒いだり、感情を高ぶらせたりしない。冷静に、着々と、必要なことをやる。周りを信頼し、皆の力を借りて、1つ1つの仕事を丁寧に積み上げていく。そうすれば、自ずと目的(志)に近づいていけるはずだ。

 さあ、お風呂に入る準備をしないと。お湯が溜まるまで、30分、英語の勉強をして、午前1時過ぎには、布団に入る。今日は最後まで、ストイックモードを貫くことに決めた。