2020年6月10日

 朝。熱い紅茶を飲みながらのブログ。

 昨晩は草津温泉の夢を見た。生まれ育った「地蔵の湯」の周りで遊び回る子供時代の夢だった。先週末、県独自の観光振興キャンペーン(県民の宿泊費5千円補助)を活用して、草津温泉に1泊した。その際、子供時代を過ごしたこの地域を、数十年ぶり(?)に散策した。

 再開発が進んでいることに驚いたが、土の匂いは変わっていなかった。夢を見たのは、その映像が鮮明に心に焼き付いていたからだと思う。

 夢の中で、誰かが言った。「いっちゃんの家の前で、温泉めぐり、やろうぜ。」

 さっそく、道路にチョーク(尖った石?)で大きな円を描き、線を引いて(円グラフみたいに)細かく分けた。その中に、町内の様々な場所を書き込んだ。近くの公園から、往復に1時間近くかかる天狗山まで。少し離れた場所から、子供たちが、円を目がけて順番に石を放る。石を使ったダーツみたいな感じだ。

 その石が止まった場所に向かって全速力で走り、早く戻って来た者が勝ちという原始的なゲームだった。それでも、スゴく楽しかった。「あの地区にあるお地蔵様に触って戻る」みたいなルールも、その場で決めた。

 勝つためには、当然、石を近い場所が書かれたところに落とさねばならない。柔らかいタッチで放った石が、狙った場所(聖徳公園)で止まった。その瞬間に、全力疾走モードに入った。犬のブラッキー(我が家で飼っていたコリー犬)が、吠えながらピタリと付いて来た。

 息を切らして、戻って来ると、まだ誰もいなかった。母が家の前で、近所のおばさんと話をしていた。こっちを見て、優しい笑顔で言った。「いっちゃん、ブラッキーを家に入れてあげて。カルピス、飲む?」そこで目が覚めた。

 考えてみたら、この「温泉めぐり」というゲーム、子供たちは真剣にやっていた。なぜか、誰もズルしない。ある時、いくら待っても戻って来ない友達がいた。道に迷って、そのまま泣いて家に帰ったらしい。時間がゆっくり流れていた。

 「地蔵の湯」の近辺には、大事な思い出が詰まっている。大切な人たちが息づいている。

 今日は公務終了後に、中之条町の「四万温泉」に行く。草津温泉とはまた違う味わいのある素敵な温泉地だ。今週末は、伊香保温泉にも足を伸ばす。

 県民の皆さん、「愛郷ぐんまプロジェクト〜泊まって!応援キャンペーン」は、先着30万人までです。ぜひ、県内の観光地に泊まり、コロナ疲れを癒してください。

 さあ、着替えないと。