2020年6月3日:パート4

 17時過ぎ。知事室で再びブログ更新画面を呼び出した。明日の県議会一般質問での知事答弁案を待っている。が、まだ1時間くらい(?)かかりそうな気配だ。答弁案がないと、内容の協議が始められない。

 この際、ブログを更新する。発信したいことは、常に山ほどある。

 先ほど、本日のPCR検査の結果を聞いた。実施件数は70件。全て陰性だったとのこと。現時点で県内の感染が抑えられているのは、県民1人1人の我慢と努力のお陰だ。知事として、これまでの県民の皆様のご理解、ご協力には、改めて心からの感謝を申し上げたい。

 さて、昨日の県議会一般質問では、県庁32階の放送・動画スタジオ「tsulunos」の現状と今後の展望に関する質問も出た。

 昨年9月、「tsulunos」の建設費用を含む県の補正予算が、県議会の大多数の賛成で成立した。が、「県庁内に発信拠点となる最新のスタジオを設置する」という他の都道府県にない新たな発想だっただけに、スタジオ整備には賛否両論があった。

 そうした反対意見や慎重意見にも謙虚に耳を傾け、「より良い空間を創造する」という前向きな発想で、このプロジェクトを進めて来た。その放送・動画スタジオが、4月24日から稼働を開始している。

 当初、考えていたオープン記念の派手な演出やイベントは、(新型コロナの影響もあって)中止。代わりに、オープン当日の夜、tsulunosの設備や目的を解説する「知事と職員による対談方式のライブ番組を配信した。放送機材の操作は、(最初から最後まで)県職員のチームが担当。最初の実験は見事に成功した。

 オープンから1ヶ月後の5月末時点で、制作した動画数は約250本に上る。再生回数は、合計で約37万回を記録。最初の60日間で、今年度の目標に掲げた「動画本数500本、再生回数44万回」に迫る勢いだ。目標は間違いなく達成出来るだろう。十分な手応えを感じている。

 県議会の一般質問では、次のように回答した。

 「tsulunosの現状ですが、オープン直後から、県庁の若手職員を中心に様々な動画を制作しています。例えば、「オンラインサポート授業」に関しては、休校中の小・中学生の在宅学習に役立ててもらうため、ほぼ毎日、新しい動画を追加している状況です。」

 「その他にも、環境森林部による『技術職員の募集』、農政部による『牛乳をモ〜1杯飲んで酪農家を応援しよう』みたいなものまで、様々な動画が毎日、作られています。」

 「tsulunosは、動画の制作だけに使っているわけではありません。「放送」スタジオとしての活用も始まっています。例えば、県民の質問に知事が答える「Ask知事!」を、群馬テレビとのメディアミックスで同時放送しました。知事が地上波やBSの番組に出演した際には、tsulunosからリモート出演しました。」

 「これまでは、オンラインサポート授業のような新型コロナ関連の動画制作を最優先にして来ました。が、今後は、(感染状況も見極めつつ)従来、庁内各課が予定していた種々の動画制作にも取り掛かる予定です。同時に、市町村による利活用の準備も進めているところです。」  

 前回のブログでも触れたが、知事がキャスターを務める伝説的(?)なウェブ番組は、明後日(5日)の夜、復活する。

 あ、答弁案が出来たようだ。間もなくウェブ会議を始める。

追伸:新型コロナ問題(パンデミック)の発生によって、図らずも、放送・動画スタジオである「tsulunos」の価値が飛躍的に高まっていることを感じる。この動画制作も放送も出来る最新かつ自前のスタジオ設備は、withコロナ時代に、他の都道府県にない「群馬県の強力な武器」となると確信した。

 今後は県内のみならず、国内、海外に向けての発信にも力を入れていく。他国の国会議員や知事等にも、ウェブを通じた対談や意見交換を働きかけていく予定だ。