2020年5月26日:パート2

 夕方。知事室でパソコンを開いた。

 15時。県内の旅館・ホテル業界(観光3団体)の代表が来訪。業界として作成した独自の感染防止ガイドラインを受け取った。「国の要請により業界全体で取り纏めたガイドラインの内容を参考に、群馬県の事情も勘案して作成した」とのこと。この「群馬県の事情に合わせて」という部分が重要なのだ。

 首都圏からの観光客が大多数を占める群馬の観光産業は、深刻な打撃を受けている。草津温泉の老舗旅館の息子として生まれた知事としては、気が気がではない。国の第2次補正予算の内容も見極めつつ、県としての新たな対策を考えないと。

 大勢の人たちに、群馬の観光地を訪れて欲しい。が、万一、観光地(温泉地)で感染者が出たら、たちまち風評被害に見舞われる。そう思うと、慎重にならざる得ない。観光関係者の間でも、期待と不安が交錯している。政府の方針にも示されているように、当面は県内で盛り上げていくしかない。(ため息)

 県庁を出る前に、何本か大事な電話をする。新型コロナ対策についてのアドバイスを貰うためだ。

追伸:近いうちに、知事のウェブ番組「直滑降ストリーム」を再開出来そうだ。もちろん、県庁スタジオ「Tsulunos 」からの放送となる。

      <観光3団体から受け取った感染防止ガイドライン>

 

<知事に就任して10ヶ月目。昨日で69回目の記者会見>