2020年5月23日:パート2

 20時過ぎ。夕食を作る前に、本日2本目のブログを書く。

 少し前に宇留賀副知事に電話した。新型コロナ対策に関する今後の群馬県の対応を話し合った。片貝補佐官にも、電話で幾つかの指示をした。週明けに、津久井副知事にも相談する。

 週末の動きにもよるが、来週月曜日(5月25日)の臨時会見で、ある程度の方向性を示せると思う。今の状況が続けば、(県独自のガイドラインに基づき)5月30日には、警戒度を更に引き下げる可能性が高い。

 ただし、東京都の緊急事態宣言が25日に解除されたとしても、慌てて「警戒度2」への移行を前倒しするようなことは考えていない。30日までの5日間を使って、群馬県独自の感染防止対策の徹底を図る。この「群馬の5日間」で何をやるのか?!過去のブログでも何度か触れたが、主に次の3つだ。

(1)県内約100の業界団体と、個々に新型コロナ対策での連携に関する「覚書」を締結する。同時に、各業界にお願いしている「県の方針を踏まえた感染防止対策ガイドライン」の作成も完了させる。現時点で、20以上の業界と覚書を取り交わした。更にこの作業を加速させていく。

(2)感染が発生すると影響が甚大な県内の高齢者福祉施設への対策を強化する。県では、施設内での異常(クラスターの兆候)をいち早くキャッチするためのシステムを立ち上げ、4月22日から稼働させている。各施設から毎日、発熱や呼吸器症状(咳など)のある入居者・職員の数をネットで報告してもらう仕組みだ。

 ただし、このシステムの主な対象は県所管の施設(630施設)だ。市町村所管の施設は(一部を除いて)カバーされていない。そこで、中核市を含む県内全ての市町村に協力を呼びかけ、この報告システムを5月中に県内全ての施設(約1,300施設)に広げる。

 ちなみに、高崎市では、5月18日から運用を開始した。前橋市でも、今週中にはスタート出来る見込みだ。

(3)県内のイベントや県有施設等の再開にあたって、現場の環境や対策が十分かどうかをチェックする県独自の検証チームを設置した。公衆衛生や建築関係のスタッフで構成するこのチームの活動を強化する。

 こうした対策を整備しておくことで、何かが起こった時に、迅速な対応が可能となる。今後、より深刻な感染の第2波、第3波が発生したとしても、緊急の対策を末端まで浸透させるために威力を発揮する。ある意味、落ち着いて行動出来るようになる。

 感染がぶり返したとしても、経済・社会活動を停止させることは出来ない。「群馬の5日間」は、感染拡大防止の装置を整備するために使う。そのことが、新たな脅威に晒された時の「過剰反応」を抑えることにも繋がる。

 熱いほうじ茶と梅干しで、少し休憩する。友人が1日20時間、働いているって。心配だ。

追伸:ここ数日、家での作業の合間に、志賀直哉の「暗夜行路」を読み返している。簡潔なのに的確な描写。久々の感動。「これが文章だ」と思ってしまう。