2020年5月21日:パート3

 知事に就任して10ヶ月。山本県政のトップ・マネージメントチームは、素晴らしい顔ぶれになりつつある。が、まだ自分が頭に描く体制は実現していない。来週から、足りなかったピースが1つ、加わることになった。空席となっていた県の「企業管理者」人事が、ようやく固まったからだ。

 15時からの知事の定例記者会見で発表した。現在、丸紅(株)の国内電力プロジェクト部・副部長を務める中島啓介(なかじま・けいすけ)氏だ。任期は、5月26日から4年間となる。

 中島氏は48歳。都道府県の企業管理者としては、全国で最年少だと思う。日本を代表する総合商社の1つである丸紅で、国内外の電力事業分野を中心に活躍を重ねて来た。

 かねてから、県が運営する公営企業の責任者である企業管理者には、経営感覚の優れた民間出身者を選任したいと考えていた。自分がイメージしていたとおりの素晴らしい人材だ。

 図らずも、世界が新型コロナウイルスという未曾有の危機に直面するタイミングでの就任になってしまった。群馬県も厳しい状況に置かれている。それでも、中島次期企業管理者には、民間企業の第一線で鍛えて来た知見や経験を駆使し、電気事業を始めとする県の公営企業を力強く引っ張っていただきたいと思う。とても期待している。