2020年5月9日

 

 西村康稔経済再生担当大臣が躍動している。新型コロナウイルス担当閣僚としての重圧は想像を絶するものがあると思うが、全く怯んでいる様子がない。逆に政治家としての使命感に燃え、嬉々としてこの試練に立ち向かっているように見える。

 安倍総理もスゴく頼りにしている感じがする。知事の立場からしても「心強い存在」だ。

 信じてもらえないかもしれないが、西村経済再生担当相が若手議員の頃、頼まれてよく地元に応援に行った。明石市内で一緒に遊説をやり、2人で何度も街頭演説に立った。今となっては、懐かしい思い出だ。

 あの頃、よくお目にかかった西村後援会の女性部の人たちも、きっと(ハラハラしながら)喜んでおられるに違いない。自ら歩き回って作り上げた強力な後援会だ。苦労しているだけに、選挙は滅法、強い。

 内外で脚光を浴びる西村大臣だが、ここまで来るには、紆余曲折があった。決して順風満帆とは言えない道だった。能力は抜群でも、なかなか大きな活躍の舞台は回って来なかった。西村氏自身にも、焦りを感じた時期があったと思う。

 同じ自民党という空間でそれを見ていた自分からすると、「ようやく政治家、西村康稔に本当の出番が回って来た」という感覚だ。

 参議院時代の同僚である世耕弘成参院幹事長が、安倍総理の側近として長年、官房副長官を務めた後、(満を辞して)経済産業大臣に抜擢された。その途端に水を得た魚のように大活躍した。盟友の河野太郎防衛大臣が、外務大臣就任直後から真価を発揮し、皆を驚かせた。そうしたシーンを彷彿とさせる。

 ましてや、世界に未曾有の危機をもたらしている新型コロナウイルス対策を担当する閣僚なのだ。安倍内閣、いや日本の命運を担うポストだと言っても過言ではない。本当に大変だと思うが、天から与えられた運命だと思って、最後まで頑張り抜いて欲しい。

 知力、体力、行動力を兼ね備えた西村さんなら、きっと使命を全うしてくれると信じている。何しろ、東大時代にボクシングをやっていただけあって、打たれ強い。

 少し前に、「どこかでTV会議の時間を作ってもらえませんか?」と携帯メールを送ったら、すぐに返事が戻って来た。「分かりました。すぐに調整します。」

 超多忙なはずなのに、このフットワークはさすがだ。きっと受けてくれると思ってはいたけど…。

 安倍総理、西村大臣を始めとする閣僚の皆さん、世界全体が直面する前例のない非常事態です。お互いに「何をやっても叩かれる」苦しい日々ですが、こんな状況の中で、最後に国民を守れるのは政府だけです。国と地方自治体、国民が総力を結集して、「見えない敵」を撃退し、この危機を乗り越えていきましょう。

 前回のブログで、その西村大臣が「緊急事態宣言の解除も視野に入れている」という17県に言及した。具体的に言うと、青森、岩手、宮城、秋田、栃木、福井、三重、鳥取、岡山、徳島、香川、高知、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島だ。

 幸か不幸か、群馬県は含まれていなかった。次回のブログでは、その理由を分析する。