2020年4月11日:パート2

 武藤健康福祉部長からの電話は、数十人単位の新たな感染者が出た場合の対応に関する相談だった。片貝首席補佐官とも連絡を取り合っている。2人の副知事も、様々な準備や調整のために汗をかいてくれているに違いない。夕方(?)には、最初の検査結果が判明するはずだ。

 熱いミルクティーを飲みながら、急いでその②の続編を書く。4月7日、緊急事態宣言の対象になっていない県の中では、(県民に対して)初めて不要不急の外出自粛を要請した。理由は(大きく言って)次の3つだ。

(1)首都圏に位置する群馬県は東京に近い。東京との往来も多い。今回、その東京に加え、隣接する埼玉県も、緊急事態宣言の対象となった。群馬で患者の急増が起こるリスクが相当に高まったと考えるべきだ。現時点で対象地域から外れたといっても、対象地域と同じ緊張感と危機感を持って、新型コロナ問題に対処する必要がある。

(2)これまで群馬県では、何とか患者の発生を抑えて来た。が、感染者の数は増え続けている。様々な情勢から考えて、いつ東京のような急激な感染拡大が起こってもおかしくない状態だ。

(3)今後、オール群馬で力を合わせ、群馬県が緊急事態宣言の対象地域となることを、出来る限り回避したいと思っている。対象地域に指定されると、県民の方々に更なる負担をかけることになるからだ。そうした事態を避けるためには、感染者の数を減らすためのあらゆる対策を、いち早く(先手先手で)打ち出していくことが重要だ。

 正直に言うと、東京や隣接する埼玉県を含む首都圏でオーバーシュート(爆発的感染)が加速した場合、群馬を守り抜くことは、かなり難しくなる。しかも、ここに来て、さらに展開のスピードが早まりつつある。

 それでも、なぜ、あえて「緊急事態宣言の対象地域にならない」という目標を掲げたのか?その理由は、続編④で説明する。

追伸:そろそろ、今日のPCR検査結果の報告が来る時間だ。