2020年4月8日:パート3

 自分は「不透明な裏取引」みたいなことが、スゴく嫌いだ。特に、都合が悪くなると「公正な競争ルール」的な仕組みを歪める行為には、強い嫌悪感を覚える。「誰も気にしない些細なことだ」と言われても、どうも納得がいかない。

 不正な操作(?)を暴く材料も理屈も準備した。どこかの時点で、しっかり書かせてもらう。今は、県民(国民)が最も知りたいと思っている新型コロナウイルス対策の現状と展望を語ることに集中する。

 さて、ここからは前回のブログの続編。4月7日の知事会見で発信した県民への情報発信の中で、最も重要な項目の1つは、医療体制整備に関する報告だった。以下、会見で述べた内容を整理して掲載する。他府県の参考にもなるはずだ。

<医療体制の整備>

 医療体制の整備について述べる。最も重要なのは、大規模感染が発生した場合でも、県内の医療サービスが維持されること。すなわち、県民の皆さんに安心してもらえる医療体制を着実に整備し、運営していくことが極めて大事だ。

 ウイルスとの戦いの最前線となっている「帰国者・接触者外来」に関しては、4月2日の知事会見で、「県内に16カ所ある」と報告した。が、その後、某医療機関の協力を得て、今は17ヶ所になっている。

 PCR検査の体制をさらに強化していくためにも、「帰国者・接触者外来」の増設が不可欠という認識を持っている。群馬県病院協会の支援も仰ぎながら、30ヶ所を目標に設置を進めたい。

 加えて、医療機関での感染拡大防止、医師の負担軽減のために、発熱のある患者を専門に診療する「発熱外来」の設置も急務だと思う。各地域の医師会とも連携し、県内12ヶ所を目途に設置を進めている。

 明日(4月8日)には、渋川市、吉岡町、榛東村が渋川地区の医師会と協力して設置した発熱外来(あかぎ診療所内)が始動する。こうした動きを、県内に広めていく。

 病院の病床に関しては、現時点で200床を確保した。が、感染が拡大した場合に備えて、重傷者用を含む病床の増床を図っていく方針。

 最後に、「病院間調整センター」の設置についても報告したい。4月5日、重症度や患者・疾病の特性に応じた入院時の振り分け、転院搬送等の調整機能を担う「病院間調整センター」を整備した。

 現在は、各保健所が医療機関と個別の調整を行い、入院先を決めるという仕組みになっている。が、今後は、この病院間調整センターが全県的な調整ルールや調整のフロー等を作成し、患者が増大した場合でも、重症度など、患者の状態に適した病床を調整する機能を果たす。それによって、限られた病床を効果的、効率的に利用出来るようになる。

 今週中の稼働を目指して、準備を進めている段階だ。

 あ、そろそろ夕食の準備をしないと。この続きはその4で。

追伸:新型コロナウイルス感染症患者が急増した場合に備え、病院外で宿泊療養を行える施設を確保する準備も始まっている。この件については、改めて説明する。