2020年4月1日
20時過ぎ。高崎の自宅に帰還。熱い紅茶を飲みながら、パソコンのブログ更新画面に向かっている。
本日は午前4時に起床。午前5時に知事車で自宅を出発した。都内にあるフジテレビの本社に到着したのは午前7時。番組関係者との打ち合わせ、メイク等を済ませた後、午前8時からの「特ダネ」に生出演した。
途中のVTR(取材映像)は長かったが、スタジオで議論する時間は、30分くらいあった気がする。思ったより、落ち着いて発言が出来た。
最後の5、6分間は、深刻な影響の出ている群馬の観光産業の現状を取材した映像が紹介された。知事としてどんな対応を考えているのかを説明した。
このくらい語ることが出来れば、東京まで無理して足を運んだ甲斐があったというものだ。新型コロナウイルス問題に関する群馬県の立場や方針を発信する、いい機会になったと思う。
番組の中で、どうしても訴えたかったのは、学校での感染を防止するためのマスク、消毒液、石鹸の不足だ。イベントを開催するにも、学校を再開するにも、感染防止のための環境を整えることが何よりも重要だ。が、それにはリソース(マスクや消毒液等)が必要だ。
群馬県が学校再開に必要とする医療物資の数を計算してみた。例えば当面、必要とする3ヶ月分でも、次のような数字になる。
1.マスク
①再利用マスク:
1人当たり5枚X206.000人=103万枚
②使い捨てマスク」
1人当り月4枚X3月X206.000人=248万枚
2.アルコール消毒液(1本5L入りのもの)
480校X2本x3月=3千本
3.液体ハンドソープ(1本5kg入りのもの)
108校X5本+7校X2本X3月=2千本
4.非接触型体温計:7500本
県としても(あらゆる手段で)調達を試みているが、単独で確保することは極めて難しい。その事実を指摘した上で、こう発言した。
「この点に関しては、ぜひ政府の支援をいただきたい。都道府県の要望を踏まえて、いつ、どのくらいの量を提供してもらえるのかを、示してもらえると助かる。」
知事の最も重要な使命は、県民を守ること。リスクを低減する防護策を取れない状況の中で、軽々に決断出来ないのは当然だと思う。
午前9時。出演のコーナーが終わった。そのままスタジオを出て、知事車に直行。群馬県に向かう途中の車中で、宇留賀副知事とTV電話による会議を行った。明晩の臨時記者会見の内容について話し合った。
13時30分。4月の人事で新たに任命した部長等に辞令を交付。幾つかの協議や打ち合わせの後、15時から新規採用職員に対する知事訓示を行った。動画による配信は前例がないと聞いた。
事前に頭を整理する時間がなかった。(反省)が、それでも45分間、原稿のないスピーチを炸裂させた。まとまらない内容ではあったが、知事の熱い思いは、きっと伝わったと思う。
16時から政策会議。何度も言うように、ここが県庁の「アイデア玉手箱」なのだ。
17時過ぎ。イベント開催や学校再開に関する県の方針(ガイドライン)案の協議。かなり厳し目の中身になりそうだ。
さあ、そろそろ運動しないと。今晩は胸筋と腹筋を鍛える。
<フジテレビ「とくダネ!」のゲスト配置にもコロナ対策>