2020年3月30日
18時過ぎ。高崎の自宅でパソコンに向かっている。本日の日程をサッと振り返ってみると…。
午前10時過ぎ。知事室で宇留賀副知事と協議。今後の新型コロナウイルス対策について話し合った。 午前11時。県タクシー協会の幹部が来庁。県とタクシー協会との間で「災害時の緊急輸送等に関する協定」を締結した。
署名式の後は、再び協議。宇留賀副知事、片貝首席補佐官、田子秘書課長、健康福祉部関係者と今後の県の対応(感染拡大防止策等)を話し合った。
健康福祉部の負担を少しでも軽減するため、人事のシフトを調整したい。新型ウイルスとの戦いは、ここからが正念場だ。長期戦に備えた態勢を整えておく必要がある。
気がつくと昼。地下1階の生協食堂で注文したのは塩豚定食。やっぱり群馬県の豚はスゴく美味しい。
午後からも、企画部、総務部、教育委員会との重要会議が続いた。テーマは、総合計画有識者ヒアリング、イベント開催のガイドライン、公立学校の再開問題等々。時として激論になるのは、皆が真剣な証拠だ。
日本国内における新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。かなり緊迫した状況だ。安倍総理による緊急事態宣言が益々、現実味を帯びて来ている。
現時点で群馬県知事として目指すべきゴールは明確。近い将来、首都東京で「オーバーシュート」(感染爆発)の発生が確認され、「ロックダウン」(首都封鎖)のような状況に陥ったとしても、首都圏に位置する群馬県は、踏みとどまる。すなわち、最後まで感染拡大の防止に全力を尽くすということだ。
もう少し具体的に言うと、緊急事態宣言が発せられた後も、あらゆる対策を講じて、群馬県の「緊急措置を講ずる区域」への指定を回避する努力を続ける。同時に、望ましくないシナリオに対応するための準備も、進めておかなければならない。
「パンデミック」(世界的大流行)の影響は、世界各国で益々、深刻化している。ここから1週間、内外の情勢を十分に見極める。この間、最優先すべきは、県内の感染拡大を止める(=県民を守る)ための対策だ。
今後の展開によっては、イベント開催や学校再開に関する政府の方針が変わる可能性も十分、ある。国の方向性は踏まえつつも、群馬県独自の判断をしなければならない場面が出て来るかもしれない。その時は、知事である自分が全ての責任を負う。言うまでもないことだ。
追伸:16時30分から清水太田市長(県市長会長)、茂原町村会長(県町村会長)とTV電話による会議を行った。どんな議論をしたのかは書かない。
◇新型コロナウイルス感染症について(群馬県)
https://www.pref.gunma.jp/02/d29g_00243.html
◇群馬県の新型コロナウイルス感染症患者の状況
https://www.pref.gunma.jp/07/z87g_00016.html
<県タクシー協会との災害時の緊急輸送等に関する協定に署名>
<市長会長、町村会長とのテレビ会議>