2020年3月23日:パート3

 21時。東京から高崎に向かう新幹線車中からのブログ。

 18時から都内で3名の会食。宇佐美ネット戦略アドバイザーも同席。ずっとお目にかかりたいと思っていた人と、じっくり話をすることが出来た。

 あっという間の2時間。無理して東京まで行った甲斐があった。とても勉強になった。(感謝)

 昨日の未明、県内の新型コロナウイルス感染者1名が亡くなった。夕方の記者会見で、この事実を発表した。ご遺族の意向(=プライバシー保護の必要性)を踏まえ、「公表する価値のある情報」だけを発表した。

 もう少し具体的に言うと、専門家の見解も参考にしつつ、公衆衛生という観点から「発表する価値のある情報」に絞って発信した。

 同じブログで、他の都道府県も、「死亡者の発表は、ご遺族の意向を確認した上で行われているようだ」と記した。気になったので、実例を調べてみた。

 国内の新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方の数(3月22日現在)は41名。9つの都道府県に死亡者が出ている。内訳は以下のとおり。

北海道6人、群馬県1人、埼玉県1人、東京4人、神奈川県4人、愛知県16人、和歌山県1人、大阪府2人、兵庫県6人

 9つの都道府県が、どんな形で死亡者の発表をしているのかを、まとめてみた。結果は次のようになった。

●北海道(道、札幌市、函館市)
遺族の了解の範囲で公表。
1例目は、高齢者、函館市在住、死亡までの経過を公表。年代、性別は非公表。
2例目は、80代男性、居住市町村、基礎疾患、死亡までの経過を公表。
3例目は、80代男性、基礎疾患、死亡までの経過を公表。居住市町村は非公表。
4例目は、80代男性、札幌市在住、海外渡航歴なし。基礎疾患の有無、経過などは非公表。
5例目は、80代女性、札幌市在住、海外渡航歴なし。基礎疾患の有無、経過などは非公表。
6例目は、80代男性。その他は非公表。

●埼玉県
3月22日(群馬県と同日)、基礎疾患があったことのみ公表。年齢や性別などは遺族の意向により非公表。

●東京都
4例とも、年代、性別、職業、基礎疾患など、遺族の了解を得て公表。

●神奈川県(政令市以外)
1例目は、遺族の了解に基づき、80代男性、県内居住、死亡までの経過等を公表。
2例目は、90代男性。その他は遺族の意向により非公表。

●愛知県(ウイルスをばらまいてやると外出した方)
大村知事が会見で、基礎疾患(肝臓がん)にも触れるなど詳細に説明。

●名古屋市
13例中、4例では、遺族の意向により年代、性別等を非公表としている。

●和歌山県
70代男性、入院先(済生会有田病院)のみ公表。居住市町村、基礎疾患の有無は非公表。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。