2020年3月21日:パート3

 22時過ぎ。食休みをしながら、本日最後のブログを書き始めた。

 最近、周りの人たちから、よくこう言われる。「一太さん、知事就任直後から、気の休まる暇がないね!豚熱(CSF)、台風19号、そして新型コロナ危機と、試練の連続だ。大変な時に知事になっちゃったねえ!」と。

 知事として多忙を極めていることは事実だ。でも、自分はこう考えることにしている。「こんな時代だからこそ、山本一太が知事で良かった!」と。

 前知事の批判はしたくない。これでも、相当に気を遣っているつもりだ。が、正直言って、時々、「自分があと2年、いやあと1年、早く知事になっていたら、こんな流れにはならなかった!」「なぜもっと早く対処、出来なかったのかなあ!」と、残念に思うことがある。(ため息)グッと我慢して、これ以上は、言わないことにする。

 さて、昨年12月の知事選出馬表明は、県内に大きな波紋を巻き起こした。年明けの2月(?)に、ある企業の経営者を訪ねた。地元担当秘書も一緒だった。

 冒頭、その社長から、「現職知事の4選を望む勢力との相談も根回しもなく、勝手に出馬を表明した」ことを、散々、なじられた。その後で、その人物が、こう言い放った。

 「まあ、実際に選挙となれば、あなたに勝てる候補者は思い浮かばない。選挙はとにかく強いからね。でもね。今の群馬県(=現職の知事県政)は、全てがうまくいっているんだ。だから、もし知事になるようなことがあれば、表面だけ『オレはこう改革した!』『自分はここを変えた!』と県民にアピールして、中身は何1つ、変えないほうがいいよ!」

 この社長のその時の言葉は、しっかり胸に刻み込んである。ある意味、これは名ゼリフだ。(笑)これ以上、いわゆる「既得権益」を守りたいと思っている人たちの「本音」を体現した表現はないもの!

 実際に知事になってみて、この「全てがうまくいっている群馬県」という見方が、事実と大きくズレていることが分かった。もっと言うなら、「なぜ、一部の人たちが、執拗なまでに山本一太知事の誕生を阻もうとしたのか?」も。

 自分と同様の政敵(=不透明な利権構造)と対峙している県内外の全ての首長の皆さんに、次のようなメッセージを伝えたい!

 自治体のリーダーである首長の周辺で、間違っても「胡散臭い人物」や「利権との癒着が囁かれるような人間」を跋扈させてはならない!!ましてや、過去にお金や利権がらみの問題を起こしたような人物を身辺に近づけることは、(首長として)厳に慎むべきだ。

 山本一太の場合、知事選挙でも、「あの人は利権屋だ」と噂されるような人物は、けっして選対の中枢に置かなかった。そりゃあ、そうだろう。その種の人たちが選挙の陣営に関わっている(=裏舞台で作戦を仕切っている?)と見られるだけで、候補者のイメージが悪くなる。

 今回はあくまでシリーズの導入編。その②は、しばらく経ってから掲載する。