2020年3月19日:パート2

 感染経路の特定が、なぜ難しいのか?!地域の保健所がどんなに頑張っても、感染者や濃厚接触者から、詳細な情報を聞き出せるとは限らないからだ。そもそも、保健所には、情報提供を強要する権限がない。やり方を間違えると、人権問題にもなりかねない。

 事実の公表には、更なる配慮が必要だ。プライバシー保護を考える必要があることに加え、実名を公開した施設等から、風評被害で訴えられる可能性だってある!

 そう言えば、先日、県議会のある会派から送られて来た知事宛の要望書の中には、「プライバシー保護の徹底」という項目が入っていた。

 情報を出しても、出さなくても文句を言われる。世の中とは、不条理なものだ。(苦笑)

 新型コロナウイルス感染症に関する情報公開、情報伝達の手順をめぐる県と大泉町とのやり取りに関して、より詳しい説明を聞いた。「なるほど、そういうことだったのか!」と感じた部分もあった。が、今さら、弁解したりしない!

 ここからは、ブログ「」の続編。(6)から始める。

(6)村山俊明大泉町長には、山本一太の過去の選挙で毎回、応援をいただいている。このスタンスは、村山町長が町議の時代からだ。過去の参議院選挙でも、昨年夏の知事選挙でも、地区の集会では、町長自身が応援演説のマイクを握ってくれた。そのことは、忘れていない。

 この町長は、とにかく個性的で、キャラが立っている。(笑)発想もユニークだし、声も大きい。男気のある親分肌。自分はこの人物が、とても好きなのだ。過去のブログでも触れたが、村山町長との関係は、大事にしたいと考えている。

(7)政治家・山本一太は、自分が正しいと信じることは、絶対に曲げない!国会議員時代、20年近く所属していた清和政策研究会(今の細田派)の昼の派閥総会で、毎回のように、森喜朗元総理(当時の派閥会長)から、名指しで、「次の総理は安倍晋三だと公言するのはやめろ!」と怒られていた。80名の所属議員の前で、だ。それでも、最後まで怯まなかった。

 昨年12月、知事選への出馬を宣言した際も、既得権益を守ろうとする勢力からの要求には一切、応じなかった。相手がどんな大物であろうと、権力者であろうと、(必要な時は)いかなる対決も厭わない!!

 ただし、自分が悪かったと思った時には、率直に非を認め、謝るようにしている。ここは、きっと、欠点だらけの「ちび政治家」の数少ない長所なのだ。よく友人たちに言われるもの。「一太って、本当に自分勝手なヤツだけど、憎めないとこがあるよな!(笑)」と。

(8)どんなこともプラス思考で捉える「一太流ポジティブシンキング」の観点からすると、今回、村山町長に公然と県の対応を批判されたことは、逆に良かったかもしれない。そんな気がする。こんなことが起きたお陰で、県全体が危機に直面した際の市町村長の立場とか、県と市町村の連携のあり方とかについて、知事として真剣に考える機会になったからだ。

 何れにせよ、今度のような危機が発生した際の県と市町村の連絡体制に関しては、危機管理室が新たな枠組みを検討中だ。市町村長ともよく相談の上、連携強化の仕組みを整えたい。

(9)最後に、1つだけ気になったことを記しておく。村山町長が記者会見した翌日、3月15日の毎日新聞(群馬版)に記載された記事の中に、以下のような件があった。

 「町幹部は『県に対する不信感は募るばかり。知事は自分のツイッターで感染者が出たと情報発信しているようだが、最前線の我々が欲しいのは正確な情報だ』と憤る。」

 これは、何かの間違いだと思う。県庁秘書課の某幹部から、「大泉町の幹部の人たちは、雰囲気がいい!」と聞いている。同じ公務員として、これまで経験のない危機に直面している県職員がどれほど懸命に努力しているか、分からないはずがない!

 県知事として、市長村との連携を重視している。が、逆に、市町村のほうだって、県と協力しなければ、なかなか前に進まない事業や問題があるはずだ。

 そう考えると、「県に対する不信感は募るばかり」なんて言う幹部がいるとは、とても信じられない!!どの記者が書いたのかは知らないが、きっと何かの勘違い(?)だ。

追伸:知事も県職員も公に奉仕する立場だ。だから、(こんなことを言うと)「県民のために働くのは当然じゃないか!」と叱られるかもしれない。でも、知事として、県民の方々に、次のことだけは伝えておきたい。

 それは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、県職員が懸命の努力を続けているということだ。特に、武藤部長を始めとする健康福祉部の職員たちは、真っ赤な目で連日、頑張ってくれている!

 夜の知事会見をやった週末は、健康福祉部を含む関係部局の職員たちに、土曜日も日曜日も出勤してもらった。ギリギリまで飛び回り、あちこちから情報を集めてくれていた。陽性が出た地域の保健所がどれだけ忙しかったのかも、容易に想像出来る。

 本来なら身体と心を休め、大切な家族と過ごすはずの休日の時間を犠牲にして、多くの職員に仕事場に出てもらった。無理をお願いした知事として、本当に申し訳なく思っている。

 え?自宅で過ごせた週末だって、気の休まる暇なんてなかったと思う。そりゃあ、そうだろう。PCR検査は毎日、実施されている。終日、知事と何度も電話で連絡を取り合わねばならない。これからも、この状態がずっと(?)続くのだ。

 新型コロナウイルスとの戦いは、日本が(というより世界が)これまで経験したことのない未曾有の事態だ。ある意味、対策も試行錯誤の中で進めていかざる得ない。今後も、県として十分な対応が出来ずに悪口を言われたり、批判されたりすることもあるだろう。(それは全て、リーダーである知事の責任だ。)

 それでも、毎日、真面目に一生懸命、生きている県民の皆さんに、これだけは、ぜひ分かっていただきたいのです。県民の命と安全を守るため、県職員はギリギリの状態で必死に踏ん張っているという事実を!!

 そのことが県民の皆さんに少しでも伝わっていると感じることが出来たら、皆、どんなに苦しくても頑張り抜けると思います!

 さあ、寝る前に運動する!!