2020年3月18日:パート2

 23時過ぎ。少し前に帰宅。サッと普段着に着替え、パソコンの前に座った。

 今晩も、YouTube Premiumで欧米のニュースをフォローする。続けて、筋トレもやらねばならない。早くブログを書かないと、十分な睡眠時間を確保出来ない。(ふう)

 21時からYouTubeで生放送した「Ask知事!」は、予定より15分超過。終わったのは、22時15分だった。

 番組のライブ視聴者は1000人以上。まずまずの数字だ。ほとんどの人は後から動画を見る。これからアクセス数が上昇していくはずだ。「Ask知事!」に関しては、どこかで改めて取り上げる。

 あ、お湯が沸いた。今晩は熱いほうじ茶にしよう。

 ここからは前回のブログの続編。(1)と(2)に続き、(3)の県の立場の説明から始める。

(3)新型コロナウイルス感染症に関する疫学調査(感染源の特定等)は、県の責務だ。現時点でPCR検査を実施する機関は、県の衛生研究所しかない。加えて、地域の保健所も県の出先機関だ。

 これらを考え合わせると、新型コロナウイルス感染に関する情報発信は、「どこまで何を出せるのか?」を十分に議論した上で、(原則的には)県からまとめて発信するのが最も理にかなっている。あちこちから断片的に情報が出たら、混乱が生じるからだ。

 陽性が出た段階で本格的な感染ルート解明のための作業が始まるが、情報を集めるには時間と手間がかかる。正確な事実関係を掴むまでは出せない情報もある。プライバシーの保護も考慮しなければならない!その点は、県民の方々にも理解していただけると思う。

 しかしながら、状況によっては、患者が発生した市町村長への情報提供や発表のやり方は、柔軟に考えてもいいと考えている。

 大泉町の場合、当日の15時過ぎに感染者発生の一報を受けたものの、21時の知事会見の直前まで、具体的な情報提供がなかった(?)ようだ。そのため、防災無線での呼びかけ等、町民を守るための対策が取れなかったということらしい。

 もし知事である自分がこの状況を把握していたら、また違う判断もあったかもしれない。健康福祉部に対して、「発生の事実を出来るだけ早く地元に伝えて欲しい!」という指示は出したものの、大泉町の状況は全く知らなかった。

(4)相手の立場に立って考えてみることは、とても重要だ。自分が村山町長と同じ状態に置かれたら、どう感じるだろうか?15時過ぎに町内に患者が発生したことが、知事のツイッターとマスコミ報道で、ワッと県内に広がる。当然、心配した町民から町役場に問い合わせが殺到したに違いない。

 何とか早く情報を掴んで、町民に知らせたいと思っても、知事の記者会見が終わるまでは、町長として何の発信も出来ない。町長会見をやる準備を整え、職員を残して待機させていたが、知事の会見が終わったのは22時。結局、その日の町長会見は出来なかった。

 自分が大泉町の町長だったとしても、苛立ちを覚えていただろう。ましてや、日頃から「何としても町民を守らねばならない!」という姿勢で突っ走っている熱血漢の村山町長だもの。「県は大泉町民を軽視しているのではないか!」と怒った理由は良く分かる。

(5)結論から言うと、知事であり、政治家である山本一太の配慮が欠けていたということだ。万一、情報を出すのが難しかったとしても、直接、町長に電話して事情を説明するべきだった。あらゆることに忙殺されていたとはいえ、そこまで考えが及ばなかった。その点は率直に反省している。

 町長会見の翌日、村山町長から知事宛に電話がかかって来た。前日にこちらから電話を入れたが、繋がらなかった。が、そのことで気持ちは伝わっていたようだ。
 
 村山町長は、「大泉町は外国人も多い。人一倍、気を使わねばならない事情があることは、知事にも理解して欲しい。変な遺恨は残さないようにしたい!」と話していた。ここらへんが、いかにもサッパリした町長らしい。

 自分からは、「今回の件では、明らかに、知事としての配慮が欠けていた。そのことは率直にお詫びしたい!今朝、町長のfacebookで公表された新たなコロナ対策の中身を見たが、迅速かつ明快な対応に感銘を受けた。これ以上の感染拡大を防ぐために、県と町が力を合わせていこう!」と呼びかけた。

 あ、そろそろ運動の時間だ。この続きはその③で。

     <YouTube生放送の「Ask知事!」に確かな手応え>