2020年3月3日:パート2
20時30分。野菜ビスケットをかじりながら、パソコンのキーボードを叩いている。
16時。議会棟の会議室で、全員協議会が開かれた。全会派に所属する県議全員が出席。最初から最後まで、TVカメラとペンが入った。いわゆるフルオープンの会議だった。
議会側の要請で、出席者全員がマスクを付けた。冒頭、県議会議長から挨拶。続けて、知事がマイクを握った。いったんマスクを外し、今回の組織改革の内容と狙いを説明した。
全員協議会は、全体で約1時間。そのうち、35分を知事の説明に費やした。出来るだけ分かりやすく、丁寧に解説したつもりだ。出席した県議の人たちも真剣に耳を傾けてくれた。どんな質問にも、誠実かつ正直に答えた。
実は厳しい質問が出ることも想定して、かなり準備した上で臨んだ。が、会議の雰囲気は終始、穏やかだった。実際、批判的な意見や厳しい質問は1つも無かった。(ふう)
最初に発言したのは星名建市 自民党幹事長。冒頭、「知事が全員協議会に足を運び、政策を説明するというのは、前例がない。まあ、今回のことを前例にするつもりもないが、我々の要請を受けて出席してくれた知事に感謝したい!」と述べた後、全員協議会が開催された経緯を丁寧に説明してくれた。
その後の質問も的確だった。全員協議会が前向きな流れになるように配慮していただいた星名幹事長、臂政調会長に心から感謝したい!!🙇♂️🙇♂️
全員協議会終了後、報道関係者が退出。そのまま、こちらからお願いした新型コロナウイルス感染症に関する説明会に移行した。県議全員が集まる機会は滅多にない。県内の新型コロナウイルス感染に関する最新状況を共有しておきたかった。
県議会の皆さん、ここは力を結集して、オール群馬でこの試練を乗り越えていきましょう!!
さて、ここからはブログの続編(その4)を記す。その3でも述べたように、全国の小中高校を休学させるという対策は、この種の新型ウイルスの感染拡大、特に子どもの集団感染という最悪の事態を防ぐための有効な手段の1つだ。その証拠に、諸外国では、同様の政策を日本より一足先に打ち出している。
例えば香港。BBCニュースによれば、すでに1月下旬から学校を閉鎖。この措置は、少なくとも4月20日まで続くとのこと。アイルランドの首都、ダブリンでも14日間の学校閉鎖(secondary school)を実施中だ。
APによると、学校閉鎖中のクウェートは、更に2週間の閉鎖延期検討中。米国では、全米教育委員会が学校閉鎖への準備マニュアル配布中と報道されている。
RTEニュースは、イタリアの北部3州において、まだ学校と大学が閉鎖中と報じている。
日本のメディアは、こうした外国の状況をもっと取り上げるべきではないか?!
日本国内の感染者数は、北海道が突出している。昨日のNHKの報道によれば、北海道全域で「940人がすでに感染している可能性がある」という専門家の試算もあるようだ。
国内の感染者数の増加に関して、政府の専門家会議は、10〜30代の若者が感染を拡大させている可能性があるという見解を表明した。若者は感染しても症状が軽いため、気がつかずに感染を広げている可能性があるとの分析だ。
こんな話を聞くと、学校の休校は益々、必要なのではないかと思ってしまう。
新型コロナウイルス感染をめぐる状況は、日々、刻々と変化している。感染が一気に拡大するか、収束に向かうかどうかの瀬戸際にある今、政府がやらねばならないのは、感染拡大阻止のために「可能な限りのあらゆる手段」を(先手先手で)講じることだ。
何度も言う。政府の要請には根拠があると判断した。だからこそ、群馬県知事として、いち早く協力を表明したのだ!!
あ、お湯が沸いた。熱いミルクティーを一杯飲んでから、運動する。今晩は胸筋と腹筋を鍛える。この続きは次回のブログ(その5)で。
<全県議が出席した全員協議会で組織改正の中身と目的を力説!>
<全員協議会後の新型コロナウイルス対策関連説明会>