2020年3月2日:パート2

 本日は午後から県庁に出勤。登庁後、健康福祉部や教育長と協議。その後は、5つの部局からの連続レク。もちろん、2人の副知事や首席補佐官等も同席した。

 明日の全員協議会、アートによる地域創造会議、国土交通省補助・交付金要望の現状、市街地再開発事業、Gメッセオープンイベント等、7つのテーマについて説明を受けた。

 関係部局と議論した上で、それぞれの方向性を決定。その場で、必要な指示を出した。そう、毎日が決断の連続だ。(ふう)

 あっという間に夕方。最後は、ほぼ作成が完了したGメッセのPR動画を確認。ううむ。かなりの力作だ!(笑)近いうちに、メディア関係者等を集めた「試写会」をセットする。

 さて、ここからは前回のブログの続き。気合いを入れて書く。

 昨日、NHKの日曜討論に出演した世耕弘成・参院自民党幹事長が、「今は批判や糾弾をしている段階ではない。政府を支援すべきだ!」という趣旨の発言をしたと聞いた。「学校は子供や教職員が長い時間、濃密な時間を過ごす空間。休校は有力な手段だ」という意味のことも。

 全く同感だ。世耕氏の意見に賛同する。現実問題として、国内の新型コロナウイルス感染拡大阻止のために、政府の役割は決定的に重要だ。水際対策や財政支援も含め、国にリーダーシップと取ってもらう以外にはない!

 ある意味、日本はこれまで経験したことのない危機に直面している。ウイルスの封じ込めに成功した後、(次の事態に備えるためにも)政府の対応を検証することは必要だろう。国会でも引き続き議論してもらったらいい!

 ただし、今、必要なのは、徒に政府の足を引っ張ることではない!自分はそう思う。この段階でやるべきこと。それは、国や地方自治体はもちろんのこと、経済界、議会、関係団体等が総力を結集して「見えない敵」に立ち向かうことだ!!

 2月29日の安倍首相の会見で最も印象に残ったのは、次の一節だった。

 「よくわからない敵との戦いは容易なものではありません。率直に申しあげて、政府の力だけでこの戦いに勝利をおさめることはできません。最終的な収束に向けては医療機関、ご家庭、企業、自治体をはじめ、一人一人の国民のみなさんのご理解、ご協力が欠かせません。」

 知事として、この言葉をしっかり噛みしめたい。

 前回のブログで指摘した決断の5つの理由の最初に、「新型コロナウイルスの県内での感染拡大を防ぐためには、政府との連携が不可欠」という点をあげた。これについて、県民の皆さんに、ぜひ分かっていただきたいことがある。

 それは、今回のような「新型ウイルスの感染拡大の危機」という問題を、県の力だけで解決することは不可能という事実だ。別の言い方をすると、国と連携し、かつ政府の支援をもらうことが欠かせないということだ。CSF(豚熱)問題でも、台風19号の台風被害対策でも、同じことが言える。

 そして、これまでは何とか抑え込んでいるCSF(豚熱)への対策に関しても、台風19号の復旧作業等についても、群馬県は、政府(今の政権)から(財政も含む)最大限の支援を提供してもらっている。知事として、そのことには感謝しなければならない!

 CSF問題でも、台風被害対策でも、総理や官房長官、担当閣僚に直接、様々なお願いをした。その都度、政府は群馬県の要望に応えてくれた。細かいことは言わないが、山本一太知事でなければ、乗り越えられなかった際どい局面も何度かあった。😰

 知事が助けてもらったのではない。群馬県を助けてもらったのだ。このことは、県民の皆さんにも、ぜひ知っておいて欲しい!

 そうした経緯がある中で、今回は国から群馬県に緊急の要請が飛び込んで来た。説明や根回しの猶予がなかったこともあり、総理の要請に対して、地方から反発が出て来ることは容易に想像出来た。だからこそ、いち早く全面協力することを決めた。

 知事就任以来、群馬県は様々な試練に遭遇した。その度に、知事として政府の協力を仰ぎ、力を借りて来た。今度は、こちらが国の政策を後押しする番だと思った。それが、人としての「信義」というものではないだろうか?!ましてや、我々は義理・人情を重んじる上州人なのだ。

 2月28日、安倍総理と直接、メールや電話でやり取りした。21時過ぎ。電話で話をした際、総理はこう言っていた。「素早い表明、本当にありがとう!国として手当すべきものは、きちっと手当するつもりだから!」と。

 今回、政府の要請を批判した複数の首長がいた。それはちっとも構わないと思うし、「なるほど」と思う意見もあった。が、そうした知事や市長たちも、今後、何か大きな問題が発生した場合には、(何事もなかったような顔をして)政府に支援を求めるはずだ。(苦笑)

 群馬県知事として、そういうことはやりたくない!!😞

 ただし(誤解のないように)、これだけは言っておく。いくら「県だけでは対応出来ない問題」に関して今後も政府との連携が重要だからと言っても、いくらこれまでの政府の協力に感謝しているからと言っても、国の要請が群馬県の新型ウイルス対策に役立たない(又は負の影響しか及ぼさない)内容だと判断していたら、その場でお断りしている。当然のことだ。

 しかしながら、(過去のブログでも指摘したが)政府が打ち出した小中高校の休学という要請は、ずっと自分の頭の中にあった選択肢の1つだった。事態が深刻化した場合、先ずは高齢者と子供たちを守らねばならないと考えていたからだ。

 次回のブログ(その3)では、この点を取り上げる。

追伸:アメブロの「政治家部門ランキング」は、引き続き1位の座をキープ!そろそろ陥落するかなあ?(笑)

  <最近は、気分転換にアコギを弾いて歌う暇もない!(ため息)>



<県議からも載せて欲しいと要望が来る直滑降ブログ>