2020年2月24日

 日本政府の新型コロナウイルス対策に、内外から批判が出ている。欧米メディアの記事を幾つか読んだが、特に問題視されているのは、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」への対応だ。

 他方、クルーズ船の旗国である英国と米企業である運行会社の責任を問う指摘もある。何しろ、海上のクルーズ船における新型ウイルスの感染拡大という初めての(?)事例だ。「国際法上、どの主体が一義的な責任を負うのか、事態が一段落した段階でルールを検討すべきだ」という茂木外相の言葉は、もっともだと思う。

 これまでに経験したことのない事態だ。大変だと思うが、複数の専門家が「国内の急激な感染拡大を防げるかどうかの瀬戸際にある」と指摘している。ここは、政府に頑張ってもらうしかない!!安倍総理、加藤厚労大臣、関係閣僚の皆さん、迅速に「必要なあらゆる手段」を打ち出してください!!国民を守れるのは、政府しかありません!!

 もちろん、感染拡大を阻止するために、自治体が出来ることは率先してやる!まだ収束していないCSF(豚熱)問題が発生した際も、台風19号への対応でもそうだったが、今ほど、知事としての「責任を重さ」を痛感している時はない!ただし、地方自治体が有効な対策を実施するためには、政府との緊密な連携が欠かせない!!

 必要な時は、いつでも加藤大臣に直接、連絡を取らせていただくつもりだ。

 群馬県では、まだ感染者が確認されていない。が、(何度も言っているように)いつ見つかってもおかしくない状況だ。最も重要なのは、県民1人1人に「感染の拡大を防ぐ」という意識を持ってもらうことだ。

 具体的に言うと、手洗いや咳エチケットなど、感染を予防する措置を取ってもらうこと。さらに、心配な自覚症状があったら、近くの保健所や県のコールセンターに相談してもらうことだ。

 様々な形で周知を図っているが、1人でも多くの県民にメッセージを伝えるためには、市町村との協力が不可欠だ。明日、清水市長会長と茂原町村会長に連絡して、来週中(?)にも「知事と市町村長との会議」の開催をお願いしようと思う。

 県内の民間企業も、それぞれ対策を取っているはずだ。が、経済界や職域団体の関係者にも、改めて感染防止の対策を呼びかけたい!

追伸:先ほど、健康福祉部長と電話で話をした。特に「異変」はないとのこと。