2020年2月16日

 一昨日の夕方、東京から戻った直後に、県庁内で臨時記者会見を開いた。新型コロナウイルス関連の感染症対策に関して、県の方針を一部修正することを決めたからだ。

 会見の実施をマスコミ側に伝えたのは1時間ちょっと前。記者の人たちには申し訳なかったが、あえて会見をやらせてもらった。事前に健康福祉部とも相談した。「わざわざ会見を開かなくてもいいのではないか?」という意見もあったが、自分が押し切った。

 メディア関係者はもちろん、県民全体にとって極めて関心の高い問題だ。丁寧に説明すべきだと判断した。それより何より、県の新しい方針を1人でも多くの県民の方々に伝えたかった。

 会見で述べたのは次の内容。

 「これまでは県民から発熱などの体調不良で相談があった場合、中国の湖北省や浙江省への(一定期間内の)渡航歴があるひとに限って、専門外来への受診を促していた。しかしながら、国内感染の急速な広がりを踏まえ、15日(昨日)からは、受診を勧める対象を中国全土から帰国したひとに広げる!」

 現時点で、群馬県内で感染者は確認されていない。が、事態の推移を見れば、いつ発見されてもおかしくない状況だ。今、県としてやらねばならないことは、患者や感染が疑われる人たちを、出来るだけ早期に把握し、対処することだ。

 群馬県民の皆さん、37.5度以上の発熱や咳、くしゃみなどの症状があり、心配だと感じる方は、医療機関で診察を受けてください。特に、発症前14日以内に中国への渡航歴がある方、そうしたひとと濃厚接触があった方は、先ず県のコールセンターに相談してください!!必要があれば、専門外来を紹介させていただきます!

追伸:新型コロナウイルス関連感染症については、今後も、何か新しい事態が発生した場合、臨時の記者会見を行うつもりだ。県民に正しい情報を届ける必要がある。