2020年1月17日

 午前と午後に分けて、関係部局から2度の「新年度予算査定ヒアリング」を行った。ようやく半数の部局からの要望聴取が終わった。(ふう)でも、大変なのは、これからだ。

 予算規模を含む「見直し」を指示した事業、採択を見送った事業に関しては、県議団や市町村、関係機関等との調整が必要となる。

 政治は生き物だ。全体を見ながら「着地点」を探す。再考すべきものは再考するが、譲れないものは譲れない!!最大のポイントは、「その事業が県民のためになるかどうか?」だ。

 先日の庁議で、行財政改革チームの長でもある津久井副知事が(集まった幹部に対して)次のような指示をした。

 「予算編成について、各部長には(知事の方針を踏まえ)当事者意識を持って取り組んでもらいたい!」

 さすがは「熟慮断行チーム」の責任者!とても意味のある発言だった。これまでの予算編成では、県庁各部の幹部が「自分たちが必要だと思う予算」を認めてもらうため、外部に働きかけて「知事部局や財政課にプレッシャーをかける」という構図が存在した。

 え?幹部職員たちの「ありがちな行動」を責めたりするつもりはない!そもそも役人とは、そういうものだ。霞ヶ関なんて、もっと露骨だもの!(笑)議院内閣制と首長制の違いもあるだろう。

 部課長たちにとって、「自分たちが所属する部局の予算を守る」(=既存の事業を継続させる)ことが「手柄」とされた時代は終わった。既得権益の圧力で続けてきた予算や事業を確保した部課長が偉いのではない。知恵を絞って、事業をスリム化したり、県庁の新たなリソースの創造に繋がるような新規分野を開拓した部課長こそ、評価されるべきなのだ。少なくとも、山本県政下では、そうした文化を作りたいと考えている。

 予算の議決権を持つ県議会(=県議)は、知事(=県庁)にとって、極めて重要な存在だ。職域団体や業界団体の長も、立派なひとが多い。既存の様々な組織団体が、県にとって個々の事業を効果的に実施していくための大事なパートナーであることも間違いない。加えて言うと、予算の編成にあたって、各市町村の要望を勘案するのも当然だと思う。

 しかしながら、知事にとって最も頼りになる与党会派も、個々の県議も、職域団体の幹部も、県庁の部課長が「身内の部局の予算を確保したり、都合のいい人事を実現する」ために頼るべき存在ではない!(キッパリ)

 依然として「省益」が幅を利かせている中央省庁とは違う。知事も、秘書課も、財政課も、事業部も、地域機関も、専門機関も、県という同じ組織の一部なのだ。県庁内の議論で決まった方針は、力を合わせて推進していく。ごく当たり前のことだ!

 すなわち、県の立場からすると、県議会や市町村、関係団体は、「政策を説明し、交渉し、調整し、協力する」相手なのだ。お互いに議論を重ね、県民にとってより良い政策を実現していくための存在なのだ。その点を勘違いしてはならない!!このことは、次の庁議で話そうと思っている。

 昼12時からは、昼食を食べながらの政策会議。毎週1回、大胆なアイデアや最先端の試みが提案され、議論される空間だ。皆と顔を合わせる度に、こう思わずにはいられない。「何ていいメンバーだろう!自分の目に狂いはなかった!」と。(ニッコリ)

 15時30分。総合計画の有識者ヒアリングへ。ゲストスピーカーは国際政治学者の三浦瑠麗氏。冒頭の30分で、「今後の世界と日本の展望」を語ってもらった。続けて、知事との30分のディカッション。久々に「朝まで生テレビ」的議論が展開出来た。👍(笑)

 残りの1時間は、出席者との質疑応答。様々な意見や質問が出た。若者の政治意識、女性活躍、多文化共生社会等、多岐にわたる問題ついて、コメントしてもらった。

 瑠麗さん、忙しいところ、群馬まで足を運んでいただき、本当にありがとうございました!🙇‍♂️ お陰様で、今回のヒアリング、大好評でした!!

 18時過ぎ。群馬県医師会の新年会に飛び込んだ。須藤英仁 医師会長には、山本一太安中後援会の会長もお願いしている。来賓として、最初に挨拶のマイクを握った。

 「新知事としての最大の目標は県民の幸福度向上。そのためには、医療、福祉、介護等の充実が必要。健康寿命の延伸を目指すのも当然。山本県政の政策を実現するためには、医師会との協力、連携が不可欠だと思っています。医師確保の問題も含め、しっかりと力を合わせていきましょう!」

 簡潔なスピーチの後、そのまま会場を退出。三浦瑠麗さんとの会食に向かった。メンバーは宇留賀副知事、瑠麗さん、山本一太の3人。皆さん、ご存知でしたか?新進気鋭の宇留賀副知事と瑠麗さんは東大のクラスメイトで、親しい友人だったということを。世の中って、本当に狭いですよね?!(笑)

 詳しいことは書かないが、色々な話をした。とても楽しい時間だった。瑠麗さんは(相変わらず)とても素敵なひとだった!!😄

 スゴく印象に残ったひと言があった。「一太さんには、これまでの型にはまらない知事になって欲しいですね!!思い切って、いろいろなことをやってください!期待してます!!」

 もともと、(知事選では)「世界でたった1人しかいない知事を目指す!」なんて大言壮語をしてしまっている!😅  でも、瑠麗さんのこの言葉は嬉しかった!!

 よっしゃあ! 明日からも頑張ろう!!!👊👊👊

      <三浦瑠麗さんを迎えた有識者ヒアリングは満席!>

 

<終了後の記者ブリーフィングは知事の仕事>