2019年12月29日:パート2

 夜。夕食のスパゲッティーを作る前に、本日2本目のブログ(続編)を書く。

 前回のブログ②で言及した19日付けの上毛新聞の記事の中で、自民党吾妻支部の見解が紹介されている。それによると、「支部長の交代は役員会を開いて決める。すなわち、南波氏本人が辞職を決めて役員会を開かない限り交代はない!」とのこと。

 同じ記事の中で、自民党県連の見解も記されている。県連は、「支部長選びは、各支部の判断。今回の判決で政治活動は制限されていないため、続投出来ないというわけではない!」という立場らしい。

 こうした考え方は、一般の自民党員の認識と同じだろうか?!ましてや、吾妻地区の住民の思いと乖離してはいないだろうか?!もっと言うなら、一般の県民も同じ感覚なのだろうか?!

 本気で自民党吾妻支部の将来を思うなら、もう一度、そうした点を真剣に分析してみたほうがいいと思う。(苦笑)そうじゃないと、有権者から(どこかで)手痛い「しっぺ返し」を食うことになる。私のこの言葉、忘れないでください!

 繰り返しになるが、これは自民党県連が決めるべき問題だ。知事が(外部から)口を挟むような案件ではない。上述した上毛新聞の記事によれば、そもそも「南波前県議本人が自ら辞任しなければ、支部長の交代はない」というシステムになっているらしい。そのことは十分に理解している。

 今回のブログを掲載するにあたって、念のために次のことを明確にしておく。

 自分は「南波前県議は自民党の支部長を続投すべきではない!」などとはひと言も言っていない。「山本一太が同じ立場だったら、スッパリと辞任し、後進に道を譲る!」と断言しただけだ。今後も、「南波前県議は支部長を辞めるべきだ!」などと発言するつもりはない!!

 そのことを断った上で、(ここからは)「万一、自分が南波前県議と同じ状況に置かれたら、自民党の支部長は辞任する!」と明言した幾つかの理由を記しておく。

(1)仮に自分自身が陣営の選挙違反で議員を辞職し、かつ連座適用で立候補まで制限されるような状況に陥ったとしよう。その時は、吾妻地域の全ての後援会から、「一太さん、この際、(混乱の責任を取って)自民党の支部長は降りたほうがいい!多くの支持者もそう感じている。それが地域のためだよ!」と諭されるに違いない。

(2)地域住民の間に不満や憤懣がくすぶっている状況の中で、多くの支援者の方々に迷惑をかけた山本一太(あくまで想定)が強引に自民党の支部長を続けるようなことをしたら、次の選挙をこの地区で戦う自民党候補者の得票に影響が出ることは避けられない。自分なら、必ずそう判断する。

 例えば、4月の県議選においても、吾妻地域における自民党現職候補が獲得した票は(8年前に比べて)大きく減った。この地区では、過去に行われた何度かの国政選挙でも、同じ傾向が続いている。そのことを忘れてはならない。

(3)万一自分が同じ事態に遭遇したら、自民党支部長を続投することは「吾妻地域の今後の発展にマイナスに働く」と考える。そのことも間違いない。

 自民党は、県議会の最大勢力だ。知事にとっては、最も頼りになる県政与党でもある。ましてや、24年間も群馬選出の参議院議員を務めてきた自分にとって、多くの県議は同志とも言うべき存在。当然、自民党県議団との関係はとても大切にしている。

 そう思っていなければ、そうでなくても短い睡眠時間を削ることに繋がる「星名自民党県議団執行部との定期的な朝食会」(意見交換会)なんて提案しない。(笑)激務の後、疲れた身体に鞭打って、親しい県議たちとの懇談会に足を運んだりすることもない。

 同様に、個々の自民党県議や市町村長から見ても、地域の様々な事業を進めていく上で、県との連携は極めて重要なはずだ。

 今のような形で自民党吾妻支部の混乱が続くことは、(様々な面で)吾妻地域全体の「県との協力」や「県に対する交渉力」を弱めることに繋がる。現職の知事の感覚だもの。間違いない!!

 以上、述べてきたのは、あくまで自分の個人的な考え方だ。他人に強要するつもりはない。

 5月25日の地元紙(上毛新聞)によると、南波前県議は、県議会議長宛に辞職願を、星名幹事長宛に辞職理由を記した書面を手渡したそうだ。

 星名幹事長への書面の中では、「持病の悪化による体調不良」も辞任の理由の1つに挙げられていたと聞いた。

 突如の辞職表明の後、吾妻地区の支持者や県民に対してご自身の口からお詫びも説明もなかったのは、体調の問題もあるのかなとも考えた。が、記者会見は開けなかったとしても、報道機関を通じて何らかのメッセージを発信するとか、地域住民や支持者の方々に手紙(文書)を送付するとか、せめてそのくらいの対応は出来たのではないかと思ってしまう。

 いや、同郷の政治家として、ぜひ、そうしていただきたかった。(ため息)

 吾妻郡の支持者の人たちから、南波前県議の話が出る度に、そう思わずにはいられない。本当に残念だ。(ため息X2)

 その後、南波前県議には、全くお目にかかる機会がない。県議会の要職を離れ、長年の疲れを癒す日々を過ごしておられるのだろうか?寒い日が続いている。お身体は大切にしていただきたい。この際、ゆっくり休養を取り、元気を回復していただきたいと願っている。

 今後は、大所高所から後輩にアドバイスをいただけるような存在であって欲しい。個人的にはそう思っている。

 あ、そろそろ料理の準備を始めないと!!