2019年12月22日:パート2

 23時。高崎の自宅でパソコンのキーボードを叩いている。

 この週末は、久々の休息を取ることが出来た。(ニッコリ)知事の公務は、週末にも(遠慮なく)入って来る。が、知事である自分が休暇を取らないと、同行する秘書課のスタッフが休めない。県庁職員の人たちには、休日に家族と過ごす時間まで犠牲にして欲しくない。

 知事が休みを取るのは、自身の健康を維持し、生産性を高めるためだけではない。職員のためでもある。そのことを、けっして忘れないようにしたい!

 さて、12月19日の定例記者会見で、「来年2月上旬に行われる前橋市長選挙については、知事としてどんなスタンスを取るのか?」と聞かれた。それ以前の会見でも、何度か同様の質問が出た。その度に、「現時点ではコメントを差し控える」と回答していた。

 が、今回は次のように明言した。

 「前橋市長選挙に関しては、中立の立場を貫く方針です!」と。さっそく、翌日の地元紙や全国紙の群馬版で報道されていたが、改めて自分の考えを明確に記しておく。

 山本龍市長の8年間の実績は、評価されるべきだと思う。同郷(草津温泉生まれ)の山本市長が、様々な場面で、知事(県)の政策を後押ししてくれていることにも感謝申し上げたい。特にCSF対策に関して、知事と最大の養豚地域である県都前橋の市長が連携出来たことには、大きな意味があった。

 加えて言うと、5Gの実証実験等を含む最近の前橋市の先進的な取り組みには、県としても注目している。引き続き、災害対策を含む広範な分野で県と前橋市の協力関係を強化していきたいと考えている。

 そうしたことも十分に踏まえ、いろいろと考え抜いた末、今回の前橋市長選挙に関しては、知事として「中立の立場を保つ」ことを決めた。その理由は以下のとおり。

(1)本年7月に群馬県知事に就任して以来、知事の仕事に全力を尽くして来た。少なくとも最初の半年間は、知事としての職務を果たす(=群馬のためになる政策を1つでも多く実現する)ことに、全てのエネルギーを注ぎたい!ましてや、年明け早々から、令和2年度予算の編成をめぐる厳しい調整が待ち受けている。

 県都前橋の市長選挙は県全体にとっても重要だ。が、今回は選挙戦に関わっている余裕がない!

(2)前橋市長は、市民の民意で選ばれる。どなたが次の市長になったとしても、県都前橋のリーダーとは、知事として(引き続き)密接な連携を図っていく必要がある。

(3)夏の知事選挙では、9万人の前橋市民に「山本一太」と書いてもらった。(改めて感謝!)前橋市の地区後援会や企業後援会の方々が懸命に応援してくれたお陰だ。その後援会の大事な支持者の人たちが、「どの候補者を応援するか?」について、大きく2つに分かれている。

 日頃からお世話になっている支援者の方々の気持ちを考えると、特定の候補者だけに肩入れするのは難しい。

(4)知事選出馬に際しては、自民党県連と公明党群馬県本部から推薦を頂戴した。古巣の自民党は早々と自主投票を決めた。公明党も(現時点で)スタンスを明らかにしていない。ちなみに、連合も自主投票の方針だと聞いている。

(5)市長選に立候補を表明したどの候補者にも、それぞれの「志」がある。その背後には、真剣に応援している多くの市民がいる。選挙まで2ヶ月を切ったこの段階で知事として曖昧な態度を取ることは、その人たち全員に対して失礼だ。

 政治家として、「どの陣営にもいい顔をする」みたいな「ズルい立ち回り」はしたくない!もともと不器用なだけに、中途半端なことが出来ない質なのだ。(苦笑)
 
 あ、もうこんな時間(午前零時30分)か。明朝は、自民党県議団執行部との3度目の朝食会がある。無理のない筋トレも済ませた。熱いお風呂に入って一気に寝る!