2019年11月10日

 午前零時過ぎ。熱いお風呂に入る前に、もう1本、ブログ(続編)を書く。

 山本一太知事にこれまでの知事と違う強みがあるとすれば、ブログやSNS等の手段を駆使して、水面下の陰謀や駆け引き、隠されていた事実を(ほぼ瞬時に)大勢の県民に伝えられることだと思う。
 
 別の言い方をすれば、これまで(世間に知られていなかったために)誰も関心を持たなかった問題や事象に光を当てられるということだ。

 「新たな事実」(例えば「知られていなかった不適切な慣行等」)を発信することには、常にリスクが伴う。場合によっては、大勢の関係者が巻き込まれ、影響を受ける。

 それでも、「そうすることが群馬県と群馬県民のためになる」と確信する政策を推し進めるために「どうしても必要だ」と感じた時には、(どんな反発があろうと)一切、逡巡しない!「群馬県を良くする」ために知事になったのだ。

 この覚悟こそ、山本県政の最大の突破力であり、政敵からの攻撃に対する最も強力な抑止力だと考えている。

 先般、ベトナムを訪問した。知事として初めての海外出張だった。出張を準備する段階で、過去の知事による海外訪問の目的や内容を調べてみた。改めて今回の訪問との違いが浮き彫りになった。

 前知事の「12年間の軌跡」を検証する作業は続いている。最近になって、ようやく県庁の職員たちから本音の話を聞けるようになった。政策決定プロセスから、各部局の事業、市町村や議会との関係、人事、日程の作り方、海外出張、人脈等まで、全ての分野において「いいものは継承し、変えるべきものは変える」方針を貫いていきたい。

 過去のブログでも触れたが、「これまで県庁とその周辺で何が起こっていたのか?」「誰がどこでどんな役割を演じていたのか?」をつぶさに調べ、分析し、正確に把握しておくことは、自分にとってあらゆる意味で重要だ。もちろん、どんな情報も(必要な場合は)内外に発信する態勢が整っている。

 さて、ここからはブログの続編。知事に就任して3ヶ月半が経過した。たった一言で感想を述べるとすれば、今までの政治家人生で一度も経験したことのない「充実した時間」だった。「知事になる」という選択が間違っていなかったことを日々、確信している。

 その意味では、幹部を含む群馬県庁の職員1人1人に感謝したい気持ちだ。

 同時にこうも思う。「県庁の人たちにとっては、どんな3ヶ月半だったのだろうか?」と。

 若手職員や中堅の幹部からは、「以前に比べて、県庁が明るくなった!」「スピード感が全く違う!」「政策決定プロセスが明確になった!」等、新しい知事の手法を評価してくれる声も聞こえてくる。

 周りの皆が口を揃えて言うのは、「日程の中身と仕事量が全く違う」ということだ。

 SNSのメッセージで「やる気のある職員を鼓舞してくれた!」という意見を送ってくれた課長もいた。この言葉はスゴく嬉しかったなあ。

 対して、新しいやり方に戸惑っている人たちもいるはずだ。が、これも仕方がないと思っている。「現状維持」を望んでいる人々にとっては、どんな変化も居心地の悪いものなのだ。

 そもそも、(いつも言っているように)誰にでも評判のいい政治家など存在しない。ましてや組織のリーダーなら尚更だ。どんなトップが、どんなやり方を打ち出そうと、その組織に所属している全員を満足させることは不可能だ!(笑)

 あ、もうこんな時間(午前1時過ぎ)か。今晩はここまで。次回のブログに続く。