2019年10月4日:パート3

 22時。運動する前に本日最後のブログを記す。

 豚コレラ対策の難しいところ。それは、「国からの支援が不可欠」という点だ。すなわち、政府との連携無くして、必要な対策を実行することは出来ない。「これは県の判断で独自に(勝手に)やります!」みたいにはいかないのだ。

 例えば、昨晩10時過ぎの県による「野生イノシシに陽性の疑い」という発表。これを公表するだけでも、(詳しいことは書かないが)何度も農水省と協議する必要があった。知事の指示を受けて、本省と何回もやり取りした農政部は、さぞかし大変だったと思う。

 それでも(最終的に農水省の了解を得て)昨晩中に県として早めに情報公開出来たことには、大きな意味があった。この事実が今日の地元紙の1面で大きくスクープ報道(?)されたことを考えると尚更だ。(ふう)

 加えて、群馬県では、夕方過ぎの国の遺伝子解析結果を待たずに、前倒しで野生イノシシ捕獲地点から半径10キロ圏内の養豚場を「監視対象農場」に指定した。今朝から県の家畜保健衛生所が立ち入り検査を行っている。

 農水省の理解を得られたからこそ出来たことではあるが、実はこれも「かなり踏み込んだ措置」なのだ。農政部が農水省の担当課と調整の努力をした成果と言っていい。

 今回の事態を踏まえ、県としてやるべきことは何か?知事として早急に取るべき行動とは何だろうか?大きく言って3つあると考えている。

 第1に、養豚農家の防護柵の設置や野生イノシシへの経口ワクチンの散布等、水際でウイルス侵入を防ぐ対策を加速させる。全ての養豚農家に対し、飼育豚の衛生管理基準の更なる徹底を促していくのは言うまでもない。

 第2に、政府に対し、引き続き「群馬県を出来るだけ早くワクチン接種推奨地域に追加してもらう」ことを求める。本日、県から農水省に依頼書を送付した。

 

 ちなみに、群馬が推奨地域に認定されることは間違いないと信じている。今日の大臣会見で、江藤農水相が、「イノシシの陽性が確定した場合、群馬を推奨地域に追加する方向で検討する」と明言してくれたからだ。(感謝)

 ただし、推奨地域への追加は、専門家による小委員会が決定する。来週の早い時期(?)にぜひ招集してもらわねばならない。この点に関しては、早速、農水省の高官や自民党部会の幹部に電話(又はメール)で後押しをお願いしておいた。

 第3に、群馬の豚にワクチンを接種した後の流通対策を考える必要がある。今日の福田栃木県知事とのTV会議では、「群馬と栃木と千葉が協力して、現時点でワクチン接種に関して態度を明確にしていない茨城、東京、神奈川に働きかける。そうやって関東地域全体で政府に要請する態勢を整えていく」ことで合意した。

 近々に、千葉県知事、茨城県知事、神奈川県知事、東京都知事とは(この問題に関して)コンタクトを取る。すでに豚コレラ発生県になっている埼玉県の知事にも(どこかで)会いに行きたいと思っている。

 さあ、そろそろ運動しないと。明日(土曜日)も午前中から日程が目白押しだ。何とか5時間睡眠を確保したい。

追伸:今晩のニュースで、小池東京都知事も国にワクチン接種を求める方針を明らかにしたと報道されている。関東全体で足並みを揃えるのは可能かもしれない。

 

      <来庁した駐日ベトナム大使と「第2回ぐんまベトナム交流祭」へ。>

 

<臨時の知事会見で豚コレラ問題の現状を報告>