2019年8月3日

 朝。故郷の草津温泉で目が覚めた。40年振りに見た昨晩の「温泉感謝祭:女神昇天の儀」の興奮が収まらない。子供の頃、毎年、8月が待ち遠しかった。「温泉祭り」があったからだ。

 

 小学校1、2年生の頃は、お祭りのためのお小遣いを10円しかもらえなかった。5円のアイスボンボンと、同じく5円の揚げたソーセージ(?)みたいなものを買ったら終わってしまった。10円の予算って、幾ら何でも少な過ぎますよね?!(笑)綿あめは大人に買ってもらった。金魚すくいは母とやった。

 昨晩は、実行委員会の配慮で、湯畑の温泉施設の2階の部屋(特等席)からセレモニーを見ることが出来た。40年前と比べると、演出は随分、進化していた。が、儀式の流れやストーリーの根幹は変わっていない。21時過ぎ。「昇天の儀」は最高潮に!前日に降臨した女神が草津光泉寺に続く石段を登って再び昇天していくシーンには、思わず息を呑んだ。本当に素晴らしかった!!(拍手👏👏👏)

 

 草津町の温泉感謝祭が始まったのは1945年。終戦直後の混乱の中、草津の人たちが「温泉の町として生き抜く」覚悟を示すために創り上げた。その後の草津の発展は常にこの「温泉祭り」と共にあった。草津っ子のソウルフードならぬ「ソウルイベント」と呼んでも過言ではないお祭りなのだ。

 

 草津温泉は「にっぽんの温泉100選」で、16年連続トップの座を維持している。全国的な知名度も抜群!今や観光客の入れ込み数もバブル期を上回っている。にもかかわらず、この「温泉祭り」は意外と知られていない。このイベントをもっと内外にPRするだけで、インバウンドを増やせる気がする。

 あ、朝食を食べに行かないと。