2019年4月17日

 22時過ぎ。上毛高原から東京に向かう最終の新幹線の車中。東京の部屋に辿り着くのは、23時半近くになるだろう。今日も「還暦おじさん」は奮闘した!(笑)

 午前10時からの某委員会で担当大臣からの趣旨説明を聴取。その直後にタクシーで東京駅に移動。地元で幾つかの日程を済ませ、沼田市議選の応援に向かった。

 18時。星野佐善太(さぜんた)候補の総決起大会に到着。熱い応援演説を炸裂させた。「さぜんた」候補は、市議会議長も務めた沼田市議会の重鎮。最大会派の代表でもある。それより何より、山本一太沼田後援会の会長なのだ。何があろうと当選してもらわねばならない!!

 最後のガンバローコールまで付き合った後、約1時間かけて吾妻郡へ。とても重要な会合に足を運んだ。詳細は書かない。終わったのは20時30分。そこから上毛高原駅に急行した。

 さて、ここからは、県議選分析シリーズの続編に突入する。群馬県最大の都市、高崎の結果に関して感想を述べる。

 最も嬉しかったのは、自分にとって弟のような存在である橋爪洋介県議(現議長)がトップ当選を果たしたこと。もう少し正確に言うと、久々に「トップを奪還した」ことだ!👍

 もともと初出馬した選挙は1位当選だった。その後も上位当選を続けていた。ところが、前回(4年前)の選挙で大きく票を減らし、順位を大きく落としていた。今回、地盤の重なる複数の有力な新人候補が立候補したこともあり、「議席を失う」可能性まで囁かれていた。

 昨年末まで、「高崎の県議選は初めて無投票になるのではないか?」と噂されていた。もしかすると、本人も「そのほうが楽でいい!」と思っていたかもしれない。が、自分は一貫して、「絶対に選挙をやったほうがいい!」と主張していた。そうじゃないと、前回の得票が橋爪県議の実力だと思われてしまうからだ。

 結果として、山本一太の感覚は正しかったことが証明された。危機感が橋爪県議の本当のポテンシャル(潜在力)を呼び覚ますと確信していたからだ。

 過去のブログでも、ちらっと書いた憶えがある。6年前に亡くなったチーム山本の秘書、矢嶋学は橋爪家と縁が深かった。県議会の重鎮だった先代(橋爪和夫県議)の時代から、橋爪陣営の選挙を(一騎当千の働きで)支えてきたのは矢嶋秘書だった。

 矢嶋氏を兄のように慕っていた洋介が、電話口で言った。「一太さん、いろいろありがとうございました!これで何とか矢嶋さんにも報告出来ます!」と。その言葉を聞いて、目頭が熱くなった。

 これで当選5期。県議会議長も県連の政調会長も歴任した。しかも、群馬県最大の人口を誇る高崎市でトップの成績を収めたのだ。県議会でも、自民党県議団でも、今まで以上に、堂々と正論を展開して欲しい!

 トップに返り咲いたからこそ、より謙虚な姿勢で(「一太さんのセリフとは思えない!」と言われそうだけど(笑))周りの人たちと接してもらいたい。同時に、後輩の議員からも慕われる存在になってください。そうすれば、また活躍の機会が広がる!!頑張れ、洋介!!

 大型新人の呼び声が高かった高井俊一郎候補は3位で当選した。途中の世論調査等で苦戦が伝えられていたものの、最後の1週間で大きく支持を増やした。本人の出馬表明が遅かったこともあり、当初は明らかに出遅れていた。にもかかわらず、短い運動期間でここまで得票を伸ばしたのはスゴい!やはり「ただ者」ではない!!

 高井候補の後援会長を務めた有力な某企業人が、「これまでにないタイプの県議になって欲しい!」と話していた。「なるほど、このひとならそうなれるかもしれない」と思う。周りに期待を抱かせる「何か」を持っている。吾妻郡で衝撃の県議選デビューを飾った入内島道隆氏とは、「またひと味違った」オーラを感じる。

 高井俊一郎氏は、県議選の出馬を決める以前から、「山本一太知事誕生を期待しています。どんな形でも、ぜひ応援させてください!」と言ってくれていた。この激励メッセージは、本当に嬉しかった!

 高井さん、神社を中核とした街づくりの構想、スゴく面白いと思います。もし私が知事になれたら、(約束したとおり)ぜひ県議会で質問に立ってください!それと、7月の知事選は、ぜひ「県議として」力を貸してください!!

 自民党に復党して県議選を戦った中島篤(あつし)候補は、6位で4回目の当選を飾った。最初から最後まで危なげなかった。選挙結果を分析してみたが、中島氏は20~30代の有権者に強く支持されていた。後輩の面倒見がいいからなのか?それとも野球か何かの繋がりだろうか?

 実は、中島氏とも個人的な繋がりがある。亡くなったうちの両親が結婚式の仲人を務めているのだ。「あっちゃん」は義理・人情に厚いタイプ。先日、高崎市議選の選対事務所回りで遭遇した時も、「大丈夫、いっちゃん、俺は応援するよ!」と励ましてくれた。(感謝)実力派県議からのこの言葉は、とても心強い!

 市議を辞任して県議選に初挑戦した松本基志(もとし)候補は7位。橋爪県議と地元が重複していたこと、やはり出馬表明が遅かったことで、かなり苦労していたようだ。が、それでも、当選圏内に入ってくるあたりは、有力新人候補の面目躍如というところか。リスクを覚悟で挑戦し、自らの力で新たな活躍の道をこじ開けた。立派だと思う。

 弟の同級生でもある松本氏は、長年の仲間でもある。自分が若手参院議員だった頃、高崎でいろいろと新しい試みをやった。ラジオ高崎で番組を作ってキャスターを務めたり、「賛否両論」というタイトルの政治&音楽ライブを敢行したり、若手の「一太クラブ」を立ち上げたり…。松本氏はこうしたプロジェクトのほぼ全てに、ボランティアで参加してくれたのだ。

 県議選に立候補するかどうか、ギリギリまで迷っていた。何度か相談を受けたが、その度に強く背中を押した。「やりたい気持ちがあるなら、絶対に出たほうがいい!きっと当選する。基志には、それだけのものがあるもの!」「え?橋爪県議と地域が競合しているので、地元の人たちに迷惑をかけてしまうのを心配しているって?その気持ちは良く分かるけど、2人とも当選出来る。票は減らないと思うよ。基志が出れば、必ず洋介の票も増える!」と力説した。

 「知事選では一太さんを応援します。一緒に県政を新しくしましょう!」だって。松本氏にも「ひとを惹きつけるもの」がある。(笑)高崎に誕生したこの2人のルーキーの今後の活動から目が離せない!3人(MIT)で一度、ゆっくりご飯、食べたいなあ。

 現職の岸善一郎候補はギリギリの9位。一瞬、ヒヤッとしたが、胸を撫で下ろした。(ホッ)岸県議には、旧群馬町地区の後援会でもお世話になっている。山本一太西毛地区拡大役員会の際も「応援メッセージ」を寄せてくれた。5月にセットした地区の選対会議にも出席の返事をもらっている。

 長年、地元のフルーツ街道の整備推進を訴えている岸県議。人情家で、面倒見のいいひとだ。7月の知事選は、間違いなく応援してくれるだろう。岸県議、また歌いに行きましょう。渋いブルースを聴かせてください!!(笑)

 もう1人の自民党推薦候補、追川徳信・前市議が届かなかったのは残念だった。数日前に電話してみた。思ったより元気そうだった。次のような会話を交わした。

 

山本:「追川市議、選挙は残念でした。日程が合わず、なかなか応援に入れなくて、申し訳ありませんでした!」
追川:「あ、一太さん、期待に応えられなくて申しわけない!でも、知事選は応援するからね!私は当選出来なかったけど、(知事になったとしたら)倉渕地区のことは忘れないでくださいね!」
山本:「もちろんです。引き続き、いろいろ知恵を貸してください!」

 あ、間もなく東京のアナウンス。続編に続く。