2019年1月9日:パート3

 間もなく23時。眠い目をこすりながら、本日3本目のブログを書き始めた。

 参院選(群馬地方区)の候補者選考に関しては、笹川博義県連会長代行のもとで協議する。が、自分も(県連所属国会議員の1人として)選考委員会に加わることを許された。選考委員会のいちメンバーとして、(遠慮しながらも(笑))、意見は言わせてもらうつもりだ。

 万一、山本一太が知事選の「自民党推薦候補」になったとする。その場合、新たな参院地方区の党公認候補は、知事選とタイアップして選挙運動をやる可能性が高い。そう考えると(自分が決めるわけではないが)次の参院選の候補者は、「相性のいいひと」がいいなと思ってしまう。あくまで、個人的願望だ。(笑)

 さて、第2次安倍政権で、2年近く「内閣府特命担当大臣」をやらせてもらった。担当分野は、沖縄:北方対策、科学技術政策、IT政策、領土問題、知財政策、宇宙政策を含む8つの分野。とにかく忙しくて、面白くて、充実した毎日だった。😆

 内閣府の役人たちは、他省庁からの出向者が多かった。文科省、経産省、厚労省、総務省、外務省…等々。それでも、多様な政策分野に関わる官僚たちが、大臣である自分の仕事を、本当に一生懸命、支えてくれた。(感謝X20)

 内閣のいわゆる主要閣僚と違って、国会答弁の負担が軽かった。その分、伸び伸びと任務に取り組むことが出来た。総理に迷惑をかけないよう安全運転に徹したこともあり、派手な立ち回りは少なかった。

 それでも、関連分野の法律は成立させたし、様々な政策や画期的なプロジェクトも次々、実現した。政治家冥利に尽きる22ヶ月だった。閣僚として働くチャンスを与えてくれた安倍総理には、とても感謝している。🙇

 特に印象深いのは、科学技術分野における2つの研究開発プログラム(imPACTとSIP)を創設したことだ。この2つの制度こそ、内閣府スタッフとの共同作業で勝ち取った汗と努力の結晶だった。👍その後も進化を続けている。

 大臣室での役所のレクには、毎回、大勢の官僚たちが集まった。閣僚によっては、少人数の幹部による説明を好むひともいるようだ。が、山本大臣としては、「関心のある役人」は全員、参加してもらうのがいいと考えていた。そのほうが、若手官僚にとっても勉強になるし、仕事に臨場感が出ると思ったからだ。

 法律や政策を前に進めるための党幹部への根回しは、大臣である自分が率先してやった。フットワークの良さは持ち味だ。当時の内閣府の幹部に聞いてもらえば分かる。

 2人の大臣秘書官とは、ほぼ毎日、大臣室で一緒に昼食を食べた。仕事だけではなく、家族の話もした。この2人とは、今でも友人として付き合っている。

 何度も言うが、自分は一緒に働くひとを大事にする!今回の連載で、暴君(?)みたいに振る舞うタイプでないことは、分かっていただけたでしょうか?!(笑)

 県庁職員の皆さん、日本を取り巻く環境は、なかなか難しいものがあります。これから、日本も群馬県もいろいろな問題や試練に直面するでしょう。

 でも、皆で力を合わせれば、きっと様々な難問を乗り越えて、次の世代に「より良い未来」を残せると信じています!!もっとワクワクする「新しい群馬県」を創る挑戦に、ぜひ力を貸してください!!🙏

 それもこれも、もし自分が(選挙に勝って)「群馬県知事」になれたら…の話だ。(笑)

追伸:今から5年前、閣僚時代に書いたブログを、そのまま掲載する。やや長い文章ですが、ぜひ最後まで読んでみてください。

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            2013年11月28日:「気分はいつも直滑降」

「imPACT創設は新規の要望ではない!」
 
 夜11時半過ぎ。 自宅の居間でパソコンを起動させた。 今晩は、科学技術部局の幹部5名と食事をした。 安倍総理から与えられた「総合科学技術会議の司令塔機能強化」というミッションを実現するため、力を合わせて戦って来た同志たちだ。 慰労と作戦会議を兼ねた会合だった。

 断っておくが、内閣府の官僚たちと「なあなあ」でやって来たわけではない。 内閣府スタッフの知識や専門性は尊重しつつ、彼らの意見には真剣に耳を傾けつつ、しかし、最後は常に大臣としての意思を貫いて来た。 随分、迷惑をかけているに違いない。 が、この人たちと一緒に仕事が出来るのは、政治家としてとても幸運だ。 スゴく楽しい! 心からそう思っている。

 過去10ヶ月間、科学技術部局の役人たちと、大臣室で何度もブレインストーミングや作戦会議を重ねて来た。 以前のブログにも書いたように、科学技術政策における内閣府(総合科学技術会議)の司令塔機能を強化するために大臣である自分が打ち出したのは、次の3つの方策だった。 すなわち、(1)各省の科学技術予算をあるべき方向に誘導するためのアクションプランの強化(2)総合科学技術会議が決定権を持つSiP(戦略的イノベーション創造プログラム)の創設(3)First(最先端研究開発支援プログラム)の後継であるimPACT(革新的研究開発推進プログラム)の創設だ。

 アクションプランの影響力を高めるための予算戦略会議を設置出来たのも、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)やimPACT(革新的研究開発推進プログラム)の創設に道筋をつけられたのも、周到な準備と内閣府スタッフの努力があったからだ。 そうでなくても、財政状況は厳しい。 付け焼き刃の要求で、ここまで来れるわけがない。 

 SIPとimPACTの創設は、「科学技術イノベーション総合戦略」で閣議決定されている。 これだけでも大変だった。 科学技術部局のスタッフと知恵を絞り、苦労しながら、総合科学技術会議で安倍総理に何度もSIPとimPACTに言及してもらった。 同時に、総合科学技術会議の民間議員と科学技術部局のスタッフが、議論を重ねて両プログラムの制度設計を進めている。

 SIPの予算は内閣府に計上する。 これは画期的なことだ。 500億という枠を確保するために、関係各省(ほぼ全省)から科学技術振興費の4%を拠出してもらい、その分を要求の基礎額として積み上げたのだ。 内閣府の事務方は、各省と必死で交渉してくれた。 自分も複数の大臣と協議した。 ちなみに、SIP創設の決定には、甘利経済再生担当大臣の力強い応援も不可欠だった。(感謝X10)

 科学技術部局スタッフの努力を無駄にしないためにも、自らの省の予算が厳しいにもかかわらず、総理指示を踏まえて拠出を承諾してくれた各省の協力に応えるためにも、SIPの予算は必ず確保しなければならない。 だからこそ、大臣会見で(何度も)「SIPの予算は死守する」と宣言しているのだ。

 imPACTは、Firstと同じ形での創設を目指している。 が、財政当局にも(?)少し誤解があるようなので、このブログで明確にしておきたい。 imPACTは、麻生内閣の下で創設され、山中教授のiPSや山海教授の介護ロボットHALのような画期的な研究開発を大きく後押ししたFirstプログラムの後継プロジェクトという位置づけなのだ。 昨年12月、科学技術担当大臣に就任して以来、「ポストFirstをどうするか?」をずっと議論して来た。 その意味で、imPACTは、いわゆる「新規の要求」とは違う。

 加えて、産業競争力会議の民間議員(有力経済人)を含め、経済界全体からもimPACT創設への強い要望が寄せられている。 財政当局には、ぜひ、こうした点を理解していただきたいと思う。

 あ、お湯が沸いた。 熱いほうじ茶を飲んで、もう1本だけ短いブログを書く。