2018年12月30日:パート2

 このブログを始める前に、もう一度、明確にしておきたい。自分が群馬県知事を目指しているのは、「知事」という名誉職が欲しいからではない。山本一太が知事になって「群馬を元気にする新機軸を次々と打ち出す」ことが、生まれ育った群馬県と群馬県民のためになると確信しているからだ。

 「群馬を変える」という「志」を果たすためには、とにかく(1票差でも)当選しなければならない!群馬と群馬県民のために、あらゆる手段を駆使して、知事選に勝たねばならない!この熱烈な思いが、全ての根底にある。この「山本一太の原点」を、県民の皆さんに分かってもらいたいのだ。

 さて、11月4日、前代未聞の群馬ツアーの最後を飾る第6弾の「政経セミナー&音楽ライブ」が、高崎の市民文化会館で開催された。超満員(1300名)の聴衆の前で、「来年の7月、もう一度、参院選に立候補するか、知事選に出馬するかは半々の確率。独自の世論調査もやる。その結果も見ながら、12月中に決断したい!」と宣言した。

 この約束を踏まえ、11月22日から23日かけてのブログで、「世論調査の数字」を公開した。「都市部でも郡部でも、現職知事の支持率を大きく(2倍)上回っている」と報告した。

 「知事選の候補者として取り沙汰されている本人が、自ら実施した世論調査のデータを公表する」というのは、前例のないことだった。

 翌日、地元紙の1面に掲載された「知事をダブルスコアでリード」という囲み記事に(少なからず)「眉をひそめた」ひとがいたことは、よく分かっている。

 当初から想定していたとはいえ、県民の方々に「得意げな慢心小僧(?)」みたいな印象を与えてしまったこと、味方の陣営さえ困惑させた(?)ことは、素直に反省し、お詫びしたい。皆さん、ごめんなさい!

 が、そうした上で、「自分なりの戦略的判断だった」ことは、きちっと記しておきたいと思う。

 世論調査の数字を公にすることが物議を醸す(=波紋を広げる)ことは、最初から予想していた。特に現職知事の4選を望む人々から、「ケンカを売っているのか!(怒)」みたいな反発や批判が沸き起こることも。

 もちろん、「ね、ボクってこんなに選挙が強いんです!」と自慢したり、山本知事の誕生を何とか阻もうとしている勢力を煽ったりするためにやったのではない!もしそうだったとしたら、ただのバカだ。(笑)

 大沢知事が出馬すれば応援すると明言している某県議や誰もが黒幕だと噂している某民間人が、あちこちで「コケにされた!」と怒りをぶちまけている。そんな話も伝わって来た。

 断っておくが、現職知事を「コケにする」気持ちなどサラサラない!真相は、むしろその逆だ。大沢知事の実力を本当に侮っていたとしたら、ここまでのことはしなかったと思う。繰り返すが、こちらは「挑戦者」なのだ。

 知事選への立候補を表明する13日前のタイミングで「独自の世論調査結果をあえて発表した」のは、次の3つの理由からだ。11月22、23日のブログと中身が重なる点もあるが、改めて解説する。

(1)10月中旬から下旬にかけて、誰かが県内で知事選に関する世論調査(オートコール)をやったことが判明。調査の対象として名前を挙げられていたのは3名。大沢知事、山本一太、上野ひろし衆院議員だった。

 あちこちに働きかけて、何とか入手した数字は、「山本一太優勢」を示していた。が、世論調査の改竄データが流布される可能性が(改めて)頭を過ぎった。先の沖縄県知事選では、怪しい世論調査の数字が飛び交った。選挙結果にも少なからぬ影響を与えたのではないかと感じていた。

 こうした情報戦略に対しては、「独自の、誰もが文句をつけられない世論調査を実施し、その結果を公表しておく」ことが最も有効な対抗手段になると考えた。

 たかが世論調査、されど世論調査だ。後述するが、過去5年間の知事選は、世論調査の数字が選挙戦のすう勢を決めている。

(2)今だから白状するが、高崎の1500人集会で「独自の世論調査をやる」と発言した時点で、「知事選に立候補する決意」は、ほぼ固まりつつあった。実はこの「世論調査の約束」はリスクを伴う発信だった。自分にとって都合の悪い数字が出たとしても、必ず公表しようと決めていたからだ。

 得られたデータは、(全く油断していないが)予想以上に有利な情勢であることを伝えていた。さっそく翌日(?)のブログで公開した。そこには、何のためらいもなかった。「反感を買ったとしても、全体としてはプラス効果のほうが大きい!」という判断だった。

 これも正直に言うが、この時点での現実の情勢(=県民のムード)を発信することは、どちらの陣営につくか迷っていた職域団体の幹部の人たちを繋ぎ止めるために必要だと思っていた。事実、(細かいことは書かないが)かなりの効果があった気がする。

 繰り返すが、王座に君臨しているのは現職知事だ。横綱相撲を取れるのは、(どう考えても)大沢知事のほうなのだ。新人の候補者(挑戦者)である山本一太に、「カッコつけて、品行方正に振る舞う」余裕なんてない!王者に対して、ガムシャラに向かっていかない限り、勝機はない!そうでしょう?!(笑)

 以上、世論調査結果の公表に踏み切った理由を、かなり正直に打ち明けた。が、今回、県民の世論調査をどうしてもやらねばならないと考えた「もっと重要な理由」がもう1つある。「その2」で、明らかにしたい。