2018年12月28日:パート2

 来年4月の県議会議員選挙まで、実質、あと3ヶ月余り。まだまだ、様々な展開がありそうだ。

 来春の県議選では、選挙対策部長の織田沢俊幸県議を含む2名のベテラン県議が引退する。その他、複数の新人議員(公認候補)がデビューを果たす見込みだ。

 選挙の後、今の県議団執行部の陣容も変わる。来年の4月以降は、県議会の中で「思った以上の(?)構造変化」が進む可能性がある。群馬県政全体が大きな変化の節目にある。そう感じているのは、自分だけではないと思う。

 さて、前回のブログでも触れたが、同じ群馬選出国会議員の複数の仲間たちが、「保守分裂の知事選」を回避するため、懸命の努力を重ねてくれている。

 そのことには感謝しているし、自分のほうでも、最後まで「候補者調整のための努力」は惜しまないつもりだ。

 が、そのことは前提にしつつも、現職知事との選挙になった場合の「脳内シミュレーション」は、ずっと続けている。万一、そうなった時は、大沢知事と群馬の将来像に関する本格的(かつホット)な政策論争をやりたい!

 すなわち、県民の前で、様々な政策分野における「建設的で具体的な議論」を展開したいと考えている。そのために、大沢県政12年の実績や課題、問題点を本気で検証しているのだ。

 2007年7月8日付の読売新聞(群馬版)の「わたしの政策」に、知事選の主な4候補(小寺弘之氏、大沢正明氏、山本龍氏、吉村駿一氏)の政策が掲載されている。大沢候補の政策は、以下(原文のまま)のとおり。

 「群馬は東京からも近く、地理的、歴史的にすばらしい条件を備えているのに、県税収入は関東で一番小さい。10年前は栃木県とほとんど差がなかったが、現在は300億円近くも差がついた。」

 「知名度も低い。これは災害が少なく、『水源県』で、観光地や温泉地が多い群馬の潜在力を引きだそうという施策、取り組む姿勢に問題があったからだ。」

 「高速道路網が整備され東西南北に延びれば、群馬は中心地になり、農林業や工業、観光業などにチャンスが生まれる。トップセールスで企業のバックアップオフィスを誘致し、県税収入を上げたい。」

 同年5月18日付の上毛新聞(1面)でも、大沢候補の知事選マニフェストの概要が報道されている。記事の見出しは「大沢氏がマニフェスト発表〜県政刷新掲げ85項目」というものだ。内容(最初の18行)は以下のとおり。

 「大沢氏は17日、前橋市内の後援会事務所で開いた会見でマニフェストの内容を説明した。本件の知名度を上げる重要性を指摘し、東京都心に物産や観光案内、ビジネスサポートの拠点を解説したり、知事がトップセールスで本県の魅力を売り込むほか、さくら・わかばプランの非常勤講師を常勤にするなどの教育改革、消防団員を軸に救急救命をサポートするネットワーク整備などを重点項目に挙げ、4年以内の実現を公約とした。」

 なるほど、達成出来ているものと未達成のものが両方あるという感じだ。次の知事のやるべき仕事(ミッション)が見えて来る。

 知事の「多選問題」も議論の俎上に上るだろう。上述した7月8日付の読売新聞(群馬版)に掲載された「わたしの政策」の中で、大沢候補は重点10項目の最後に「知事任期は2期8年」というのを掲げている。

 この記事の16日前、6月22日付の上毛新聞の1面では、「知事選公開討論会」が展開されている。「多選」に関しては、以下のような議論があった。これも、そのまま掲載する。

 「知事の任期を限定すべきとしたのが大沢氏と山本氏。ともに3期12年を限度とした。任期が長期化した際の弊害として、山本氏は『なれ合いが生まれ税の無駄が見過ごされる』と指摘。『任期の限定で行政執行のスピードがあがる』と強調した。大沢氏は『知事の顔色をうかがっていると職員の士気が低下し、目線が県民を離れる』と懸念を示した。(後略)」

 あ、そろそろ腹筋と背筋をやらないと。この続きは「その2」で。

追伸:群馬のリーダーを決める知事選は、「全人格を賭けた戦い」だ。あるべき知事像はもちろんのこと、お互いの人格やモラルの問題にもスポットが当たるだろう。😓「丸裸」にされることを覚悟して、戦いのステージに臨むということだ。