2018年12月11日:パート2

 あるTV番組で北朝鮮問題を議論した気鋭の安全保障専門家が、出演者の控室で、こんな話をしていた。

 「一太さん、日本という国では、起こってはならない(起こったら対処出来ない)問題は起こらないことになっているんですよね!(苦笑)」と。全く同感だ。最近、亡父・山本富雄のこんな言葉もよく頭を過る。

 「政治家は、常に最悪のシナリオを想定して行動しなければならない!心の準備が出来ているかどうかで全然、対応が異なって来る!」

 多くのひとが、「いろいろな情勢を考えると、まさかこんな展開はないだろう!」と考える。そうすると、実際に恐れていた事態が起こった時に(どう対応していいか分からず)思考が停止する。

 が、山本一太は、最初から「最も難しい局面」(イバラの道)を念頭に戦略を練る。そこが他の多くのひとと違う点だと思う。

 自分は、国会議員という仕事に、大きなやり甲斐を感じている。政策でも政局でも、政治家として「力を発揮する場面」は、ここから何度もあるだろうと考えていた。国政の場でやり残したこと、これからやりたいことも山ほどある。中央には、20年以上かけて培った人脈や得難い人間関係もある。

 少し前までは、「国会議員を続けたい!」と強く思っていた。それが「なぜ群馬に戻る」という方向に変わったのか?過去のブログでも散々、書いたので(改めて)解説はしない。

 すなわち、来夏の知事選に出馬するということは、自分にとって「数多くのもの」をあきらめる選択なのだ。20年以上かかって集めた「人生の宝物」を手放すということに他ならないのだ。中途半端な覚悟で出来ることではない。あらゆることを考え抜いた上での決断だ。

 しかも、その決断は「山本一太が知事になることが、群馬県と群馬県民のためになる!」という信念に支えられている。だからこそ、この「志」を果たすためには、「どんなことでもやる!」と心に決めている。

 加えて言うと、自分は「退路」を絶った。いかなることがあろうと、知事選出馬の決心が変わることはあり得ない!「巻き込まれて迷惑する」みたいな次元の話ではない。負ければ、政治生命を失う。命がけの勝負なのだ。

 その意味で言うと、(知事選への立候補を表明した瞬間から)いかなる対決も恐れていない!!最初から「死に物狂いで戦って勝つ!」というストーリーしか頭になかった。

 考えてみてください!「県知事」は、直接選挙で選ばれる群馬県の大統領(リーダー)なんです。そんなに簡単になれるわけがないではないか!!

 ただし、前回のブログでも触れたように、「丸く収める」ための努力は一生懸命、やる!自分の配慮の無い行動で、大勢の仲間を心配させたり、困惑させたのは事実だ。必要なら何度でも頭を下げる。お詫びもするし、説明にも回る。そうした労苦は惜しまない。

 現時点で、まだ「調整がつく」可能性は残されているのかもしれない。県連全体が「気持ち良くスクラムを組んで戦える」状況を整えることは可能なのかもしれない。

 それでも、政治家には、それぞれ「どうしても譲れないこと」がある。努力を重ねた結果、どうやっても歩み寄れなかった時は、堂々と選挙で決着をつけるしかない!それが最も分かりやすいやり方だ。

 たとえ四面楚歌でも(迷いなく)突っ込むつもりだった。が、幸運なことに、そうはならないだろう。後援会の人たちはもちろん、県議団の中にも、「そうなった時は、山本一太と共に戦う!」と約束してくれている同志がいるからだ。

 彼らの言葉を聞いた時は、涙が出るほど嬉しかった。どんな展開が待っていようと、この人たちの厚意(男気)は生涯、忘れない!!

 知事選をめぐる今回の自分の行動に関して、いかなる批判も甘んじて受ける。謝らねばならないことは、ちゃんと謝る。ここから様々な集まりがあるだろう。いつでも、どこでも、何でも思ったことを言ってもらったらいい!でも、自分にこれだけの覚悟があることだけは、ぜひ分かっておいてください。

追伸:山本一太の「直滑降ブログ」の発信力(影響力)は、恐らく永田町随一だと思う。twitterのフォロワーは約20万人。目標には全く届いていないが、ツイートの内容によっては数十万人に届く。拡散力も強い。加えて、自らキャスターを務めるネット番組「直滑降ストリーム」の視聴率は、自民党CafeStaの番組の中では圧倒的だ。

 これまで睡眠時間を削って「ブログやSNSの発信力を研ぎ澄ませて来た」のは、全てこの知事選挙を戦うためだった。「世界に向けて群馬を発信する」ためだった。河野太郎外相と2人で進めて来た議員外交も、全て群馬県に繋げるためだった。今はそう確信している。

 それだけに、今回の選挙では「総合情報戦」を展開する。「今まではやらなかった」ことをやることに、何のためらいも逡巡もない!「保守的な群馬県でさえ、選挙におけるネット発信がこれだけ勝負の鍵を握るようになった」事実を証明するプロジェクトになるかもしれない。

 さあ、腹筋と背筋をやって寝る。明日も早い。