2018年11月22日:パート2

 19時過ぎ。新幹線で高崎に向かっている。明日からの3連休は、地元で活動する。政治家の辞書に「休暇」という文字はない!(ふう)

 夕方。仕事の合間に4人の地元秘書(地域担当スタッフ)に電話した。各地区における後援会の意見集約を急がせるためだ。現時点で全県に70の後援会組織と70人の後援会長がいる。大きな組織もあれば、小さな支援グループもある。が、自分にとっては(どれも同じくらい)大事な応援団だ。ただし、70人全員に会おうとは思っていない。

 実は半数近くの後援会長の意向はよく分かっている。さらに言うと、こちらから足を運ぶことで、「困った立場」に追い込んでしまうひとだっているかもしれない。世の中には義理や柵というものがある。もともと参議院議員山本一太の後援会なのだ。知事選を想定していたわけではない。

 地元の雰囲気を最もよく知る秘書たちの感触を踏まえた上で、個々の後援会幹部にどうアプローチするかを決める。

 地元スタッフの報告によると、「山本一太知事」の誕生を歓迎する人たちの中にも、「知事選に出馬するなら応援するが、出来るだけ波風を立てないように(手続きを踏んで?)やって欲しい!」という声があるらしい。

 特に、現職知事に近い方々の中には、「今の知事を引き摺り下ろすようなやり方は良くない!」と諭すひともいるとか。

 申し訳ないが、自分には、こうした理屈がどうしても理解出来ない。(苦笑)そもそも、「手続きを踏む」とは、どういうことなのだろうか?山本一太の感覚だと、次の知事選びに関する最悪のシナリオは、「一部の人間が既得権益を守るために水面下で話し合い、不透明に物事を進める」ということだ。

 もし「手続きを踏む」という言葉の意味するところが、「知事選に出るかどうかを決める前に、内々に知事4選を実現したい人たちと話し合え!必要なら、相手の条件を吞め!」みたいなことだとすると、完全に一般県民の感覚からズレていると言わざる得ない。(ガクッ)

 仮に望ましい手続きなるものがあるとすれば、(逆に)県民に出来るだけオープンな形で知事選びのプロセスを進めることではないだろうか。そのために、今回はこの「ちっぽけな発信装置」をフル活用したいと思う。

 過去のブログでも触れたが、「候補者調整」とか「候補者の一本化」というのは、ひとことで言うと「県内政局」(選挙区の情勢や選挙戦略等)に関わることだ。「保守分裂になると県政が混乱する」とか、「野党候補が漁夫の利を得る」とか。

 しかしながら、次の知事選びに関しては、政局よりずっと大事なことがある。最も重視すべきは、「誰が次のリーダーになることが群馬県のためになるのか?!」「どんな政策が群馬の発展に必要なのか?!」ということだ。皆さん、そうは思いませんか?!

 知事を目指すためには、相当の「覚悟」が必要だ。誰かが応援してくれるならやるとか、ここが支援してくれないならやめるとか、調整がつかないなら諦めるとか、そういう問題ではない!!選挙に勝てそうだから出るとか、旗色が悪そうだから出ないとか、そういうものでもない。本当にやりたいと思ったら、形勢が不利でも立候補する!!

 あたり前のことではあるが、「参院選に出るか?それとも知事選を目指すのか?」は、自分自身で決断する。少し前のブログにも書いたが、勘案する要素は主に次の3つだ。

(1)県内にどれほどの知事待望論があるのか?
(2)知事として他のひとに出来ないことが出来るかどうか?
(3)自分自身が群馬のリーダーにふさわしい人間かどうか?

 だからこそ、知事選に対する自身のスタンスを決める前に、県議団執行部と話し合う(調整する?)ようなことはしない。そりゃあ、そうだ。そんなことをしたら、どちらの選択肢を選んでも、周りから「知事の再選を支持する勢力と何かの密約(?)をした」みたいに邪推されてしまうもの!県民の目に「密室談合」みたいに映ることは絶対にやりたくない!!

 加えて言うと、「現職の知事を引き摺り下ろす(?)」などということも全く考えていない。(笑)それどころか、もし大沢知事が多選批判(?)など意にも介さず、「次の4年間もオレがやるしかない!」という信念と情熱をお持ちなら、むしろ「出馬を表明すべきだ!」と思う。

 その時は、大沢知事4選が群馬のためだと信じる人たちだって(選挙情勢にかかわらず)、必ず知事を応援するはずだ。ちなみに、大沢知事が4選を目指して立候補する可能性は十分にあると感じている。

 万一、大沢知事と山本一太が2人とも知事選に立つことになったとしよう。その時は正々堂々と政策や実績を競い合い、県民の審判を仰げばいい!そのために選挙があるのだ。自分はそう考えている。

 仮に現職の知事と本格的な政策論争が出来れば、故郷の人々に群馬の課題や可能性、将来像をより明確に示せるだろう。次のリーダーの条件についても、より真剣に考えてもらえるに違いない。それは(結果として)群馬のためになる気がする。

 「どちらが群馬の顔にふさわしいのか?!」「どちらが県民に夢を語れるか?!」「どちらが群馬の知名度と魅力度、存在感を引き上げられるか?!」「どちらが群馬を飛躍させる大胆な構想と実現力を持っているか?!」こうしたことを正面から県民に問いかける。今までにない白熱した論争が展開されるかもしれない。

 現職と新人がお互いの気力と体力を限界まで振り絞り、選挙で最終決着をつける!!これ以上、透明かつ誰もが納得する「手続き」はない!!