2018年10月22日

 午前8時過ぎ。新幹線で東京に向かっている。午前中の重要な会議には何とか間に合いそうだ。

 今から2年前、自民党県連会長に選ばれた時の幹事長は、織田沢俊幸県議(前議長)だった。現在は選対部長という要職に就いている。

 その織田沢幹事長(当時)が、県議団の実質的なリーダーとして、山本一太が県連会長選挙の候補者として公約に掲げた「政策タスクフォースの創設」を後押ししてくれた。今、県連会長肝入りの2つのチームを動かせているのは、このひとのお陰だ。(感謝)

 織田沢県議というと、思い出すことがある。今から4年前、県連会長選挙に手を挙げた。閣僚としての仕事をこなしつつも、睡眠時間を削って何度も地元に戻った。自民党県議団全員に候補者公約を説明するためだ。

 結局、国会議員からの推薦という要件を満たすことが出来ず、立候補を断念せざる得なかった。が、自分が1人1人の県議を訪ねたことを記者から聞いた当時の織田沢幹事長が、「それはそれで大したものだと思う」とコメントしてくれた。ご本人は忘れていると思うが、この言葉はスゴく嬉しかった!!

 緻密だし、フェアだし、胆力もある。お世辞抜きで名幹事長だった。地元の小渕優子衆院議員も、さぞかし頼もしく思っているはずだ。

 織田沢幹事長を引き継いだ狩野浩志幹事長も、(前任とタイプは違うが)ネアカで、行動力に溢れている。先日、県連本部で行った県連ネットTVの実験放送では、「上泉伊勢の神信綱のコーナー」に出演をお願いした。

 ちなみに、狩野幹事長が、ブランド力強化タスクフォースの出張(三重県と愛知県)に同行してくれたことには、本当に感謝している。

 先日の知事後援会「清明会」の役員会にも出席したこの2人の有力県議が、大沢知事4選を実現するために動いているのだ。「それなりの事情や理由」があるに違いない。もしかすると、様々な展開を頭に入れての判断なのかもしれない。

 何度も言うが、こうした動き自体を、とやかく言うつもりはない。政治家には、それぞれの立場や信条がある。ただし、あまり強引かつ性急に見えるやり方で進めないで欲しいとお願いしているのだ。

 先々週(?)あたりから、県議団執行部が大沢知事4選に関する意見集約を図っている。「期別の意見を取りまとめるように」という指示を出しているそうだ。

 県連会長でもある自分が最も懸念しているのは、次のようなシナリオだ。

 今週のある日、県議団幹部から急に連絡が入り、「会いたい」と言われる。そこで、(たとえば)こんな説明を受ける。

 「大沢知事4選に関する県議団の意見を集約した。特に反対もないので、県連として推薦することにしたい。総務会でも了承されている。ついては、県連会長にも了解(追認)をいただきたい!」

 「え?現職知事がまだどうするかを表明していないのは事実だ。本人の要請を受けて初めて県連推薦をするかどうかを決めるのがルールだ。そのことは十分、分かっているが、我々としては、大沢知事に『県連推薦をする方針なので、ぜひ続投して欲しい』と要望したい!」

 県連推薦の問題に関しては、県連会長として一切、何の相談も報告も受けていない。知事選への転出が噂される張本人だけに、話しにくい部分があるのかもしれない。その点は分からないでもない。

 しかしながら、もしこの段階で上記のような流れになるとすると、(先のブログでも指摘したように)自分の目には「かなり強引かつ性急なアプローチ」に映ってしまう。「なぜ、そこまで急がねばならないのか?」と。

 もう一度、言う。来夏の知事選まで、まだ9ヶ月もある。しかも、現職知事は立候補するかどうかを表明していない。知事の4選問題は、今後の政治の流れ、知事ご本人の意思、県民の意識、選挙戦での勝算等を考慮しつつ、もっと慎重に議論されるべきだと思う。

 県連会長である自分の考え方は、次回のブログ⑮で丁寧に解説する。