2018年10月21日:パート2

 なぜ、現職の大沢知事が県連推薦で知事選に立候補した場合でも、「参院選と連動する戦略を取る可能性が高い」と判断しているのか?その理由は以下のとおりだ。

 ある政治家の「選挙の強さ」(得票能力)を測る最大の指標は、過去の選挙の実績(得票数)だ。意図的に広められた噂や水増しされた数字、関係者が喧伝する情報は、一切、信用しないことにしている。必要なのは、正確なデータと客観的な分析だ。

 大沢知事の過去3回の県知事選の得票をチェックしてみた。最初(2007年)が約30万票、2回目(2011年)が約39万票、前回(2015年)が約36万票だった。

 現職知事の得票力を測る直近のデータは、3年前の知事選で獲得した「36万票」ということになる。自民党、公明党の推薦を受け、連合群馬も支持。共産党との一騎打ちという構図だった。

 対して、知事選と同じ全県1区の「参院群馬地方区」で戦った山本一太の前回(2013年)の参院選挙の得票は、「58万票」だった。自民党公認、公明党推薦という形で臨んだ。民主党、共産党、幸福実現党の3人の候補者と競い合った。

 ものスゴくシンプルに言うと、「山本一太の票が20万票以上多い!」ということだ。ちなみに、自分は2007年の参院選挙でも「約53万票」を獲得している。

 この3年間で、「多少の多選批判なんて吹き飛ばすほど大沢知事の人気が県民の間で急上昇している」とか、過去5間で「山本一太の評価が急落している」とかいうなら、話は別だ。が、自分が見るところ、県内にそこまでの「地殻変動」は起きていない。

 だいいち、評価が急落していたら、各地に次々と後援会組織を立ち上げることも、5回の「政経セミナー&ライブ」でこれだけの聴衆を集めることも出来なかったと思っている。

 過去のブログでもチラッと触れた憶えがあるが、ある野党関係者の言葉を(今回は)そのまま紹介する。

 「一太さん、私は、現職の大沢知事が次の知事選に出馬した時の得票数は約30万票と見ている。多選批判も起こるだろうし、前回に比べて大きく増える要素は見当たらない。」

 「そうだとすると、知名度のあるひとか、華のある女性候補とかを野党の統一候補として知事選に擁立する手もある。いいタマが見つかれば、勝てるチャンスは十分あると思う。そのことが、野党統一候補を模索している群馬地方区の参院選の候補者への後押しにもなる。ダブル選挙での相乗効果が期待出来るでしょう?!」

 この話を聞いて、「なるほど、野党の中にもこんな戦略観を持つひとがいるんだな!」と思った。実は、これこそ、来夏の参院選&知事選で、自民党群馬県連が最も警戒すべきシナリオだからだ。

 「参院選だけでなく知事選も激戦」という流れになった場合、現職の大沢知事が4選に向けて自民党県連推薦候補として出馬したとしても、参院選における山本陣営との「相乗効果」を狙う作戦になる。少なくとも山本一太の分析ではそうなる確率が高い。

 つまり、何が言いたいのか?! 次の知事選に誰が出ようと、参院選とタイアップして戦うことになるということだ。

 え?「山本一太の動向が知事選の勝敗を左右する」なんて言うつもりはない。(笑)そこまで自惚れ屋のバカではない!

 そうは言っても、「来夏の参院選で自分がどんな戦術を展開するか?」は、同じタイミングで行われる知事選の候補者の得票に、少なからぬ(?)影響を及ぼす可能性がある。

 すなわち、知事選に誰が立つことになろうと、その人物は自分にとって、来夏の選挙で「スクラムを組んで戦うパートナー」なのだ。場合によっては、各地の山本一太後援会の集会で「このひとへの応援もお願いします!」と訴えねばならないかもしれない存在なのだ。

 参院選を戦う予定の山本一太の目から見れば、「こちらの選挙戦にもプラスに働く」候補者であって欲しいと思うのは当然だし、ダブル選挙の当事者の1人として、知事選候補の人選に意見を言う十分な資格がある!そうでしょう?!

 今、気がついた。自身が県連会長であること、知事選と参院選が連動するという2つの根拠の他に、来年の知事選の候補者選びに山本一太の意見を反映してもらわねばならないと考える理由がもう1つある。この際、それも付け加えておこう。

 知事選を全く意識していなかった頃から、周りの人たちがあまりにしつこく「知事選を狙っているのではないか?」と詮索するので、嫌でも知事の役割に関心を持たざる得なくなった。県知事の権限や県の予算システム、事業の内容も(実はかなり詳細に)勉強し直した。

 その結果、群馬県に存在する「ある種の相関図」に気がついた。自分で言うのも何だけど、昔から「情報収集」には特別の才能があったりして…。(笑)

 同時に、地方創生が叫ばれる時代にあって、知事の能力が「いかにその都道府県の命運を握っているか?」も肌で感じるようになった。そんな時、県内の気鋭の経営者と続けて会食する機会があった。

 そのひとたちから(正直に言うが)、「一太さん、次の群馬県知事になってもらえないか?一太さんがやるなら、仲間を集めて本気で応援する!」と言われている。彼らは皆、同じセリフを口にした。

 「ここからの4年間は群馬の発展にとって死活的に重要だ。次の知事は、『このひとなら、新しい発想と行動力で群馬を大きく前進させてくれる!何かを変えてくれる!』と期待させるエネルギーを持ったひとじゃないとダメだ!」と。

 現時点で、来夏の参院選に出馬する方針は変わっていない。が、自分が知事選に出ようと出まいと、生まれ育った故郷(群馬)を愛する地元選出の国会議員として、「どんなひとが知事になるべきなのか?」をもっと真剣に考えなければならない!そう強く感じた。

 とにかく、今までは、県内で起こっていることにも、知事選にも、あまりに無関心過ぎた。とても反省している。😔

 「自民党群馬県連として、次の知事選で誰を支持するのか?」は、そもそも県議団だけでなく、群馬を選挙区とする国会議員も含めた県連全体で熟慮しなければならない最重要事項の1つだ。1人1人の国会議員も意見を言わねばならない!!

 あ、そろそろ夕食の時間だ。今晩はベトナムの「フォー」に挑戦する。先日、県議1期生との会合で金井秀樹県議からいただいた手作りの「辛子味噌」を試してみよう。😊

 

 

        <金井県議からもらった辛子味噌、ヤバい!(汗)でも、美味しい!!>