2018年8月9日

 朝の新幹線で地元に向かっている。ちょっぴり寝不足だ。(ふう)気合を入れ直して、前回のブログの続編を書く。

 参院竹下派の総裁選への対応を一任された吉田博美幹事長が、石破元幹事長への支持を正式に決めたとしよう。来夏の参院選で改選を迎える参院平成研の現職は10名いると聞いた。

 今回、この人たちが石破さんの支持に回ったとしても、次の参院選で不利になるとは思えない。逆にプラスに働くと思う。このことは、どこかで吉田さんと平成研のメンバーに伝えたいと考えている。

 いや、次のブログで(理由も含めて)書いておけば(嫌でも)通じるだろう。吉田さんは、間違いなく「直滑降ブログ」を読んでいるからだ。

 さて、前回のブログ「その8」でもチラッと書いたが、政党支持率が高いに越したことはない。当然、選挙にも有利に働く。ただし、政党支持率が高いから選挙に勝てると思ったら状況を見誤る。

 たとえば、最新のNHKの世論調査によれば、自民党の支持率(35.6%)は、立憲民主党と国民民主党の支持率の合計(6%)の約6倍もある。だからと言って、6倍の議席が取れるわけではない。(笑)

 昨年10月の衆院選の前の数字を振り返ってみよう。NHKの世論調査を見ると、昨年9月の時点で、自民党の支持率は37.7%、民主党は6.7%となっている。10月の選挙直前でも、自民党31.2%、立憲民主党4.4%、民主党1.6%だった。

 思い返してみて欲しい。結果的には与党の圧勝だったあの選挙は、楽勝だったのだろうか、と。実は最後まで予断を許さない戦いだった。

 もともと、「自民党の284議席は多すぎる。バブルの部分もある。野党が普通にフワッと連携しただけでも30議席くらいは減る!」と言われていたのだ。

 普通なら議席減は避けられないはずだったこの選挙で自民党が議席を落とさなかった最大の理由は、(もちろん安倍総理の人気や内閣の実績もあるが)野党の選挙準備が全く整っていないタイミングで解散した安倍首相の戦略と、超絶とも言える運気だった。「野党のオウンゴールに助けられた!」そう感じている仲間は多いと思う。

 万一、野党側にもう少し選挙態勢を整える余裕があったら、小池東京都知事が自滅しなかったら、自民党は(与党で過半数を割ることがなかったとしても)大きく議席を減らしていた可能性が高い。事前の政党支持率が主要野党の5倍あったにもかかわらず…。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。この続きは「その10」で。