2018年8月8日

 間もなく午前1時。今晩の「直滑降ストリーム」は21時30分から23時までの90分。帰宅したのは午前零時前だった。

 番組直後の視聴者アンケートは「とても良かった(93.6%)」と「まあまあ良かった(3.2%)」合わせて96.8%!大好評だった。皆さん、ありがとうございました!!

 さて、本日の読売新聞の朝刊によると、昨日の午前中に行われた竹下派の参院側の会合で、吉田博美・参院幹事長がこう訴えたらしい。

 「総裁選がワンサイドゲームであってはならない。開かれた自民党を示す必要がある!」

 この発言が事実だとすれば、全面的に賛同する!!

 先週、その吉田幹事長と会った際に、「来夏の参院選挙が自民党にとってなぜそこまで厳しいと見ているのか?」を解説した。「その7」でも触れたが、自民党苦戦を予想する根拠として、次の3点〜(1)安倍内閣の不支持率の高さ(2)国民の釈然としない気持ち(=払拭されていない政府と自民党への不信感)(3)個々の自民党参院議員の選挙力の脆弱さ〜を指摘した。

 過去のブログに何度も書いたように、安倍内閣の支持率は、歴代の自民党内閣に比べて明らかに高い。先の通常国会では、同時進行していた複数の疑惑を、連日、主要マスコミに徹底的に叩かれた。が、それでも、支持率は急落しなかった。

 少し前のブログでも触れたが、ここらへんは「テフロン」(どんなに熱しても焦げ付かない合成樹脂)と呼ばれた米国のレーガン政権と共通点がある。

 最新の世論調査を見ると、内閣支持率はほぼ4割まで回復している。総理就任後、5年半を経過した長期政権としては、ほとんど前例のない数字だ。

 この5年半の外交・経済分野等の実績、国政選挙5連覇を果たした政権の安定感はもちろんのこと、安倍総理個人の人気も「内閣支持率低下の歯止め」に大きく貢献していると思う。

 ただし、「支持率と不支持率が拮抗している」(=不支持率が高い)ことにも、十分な警戒が必要だ。いつも言っているように、マスコミの世論調査の中で、最も自分の選挙区での体感(=実態)に近いのは、ほぼ毎回、「NHKと日テレ」の数字だ。産経は高すぎるし、毎日は低すぎる気がする。(笑)

 が、その内閣支持率が(他のメディアの調査に比べて)常に高めに出ると感じる産経新聞・FNSの最新(7月下旬)の数字でさえ、「支持率42.1%、不支持率47.3%」となっている。つまり、内閣不支持率が5割近い。

 同時期の調査で、読売新聞は「支持率45%、不支持率45%」、日経新聞・テレ東では「支持率45%、不支持率47%」、テレ朝は「支持率38.2%、不支持率45.6%」だ。いずれも、不支持率が増えている。

 8月に入っても、この傾向は変わらない。先週末のJNN(TBS系)の最新世論調査では、「支持率43.8%、不支持率54.0%」だった。最も参考にしているNHKの最新のデータ(8月3日〜5日)でも、支持率と不支持率が同じ41%で並んでいる。

 過去20年、様々な内閣を見て来たが、支持率と不支持率が「4割台で拮抗する」というパターンは、ほとんど記憶にない。つまり、安倍総理に対する評価が明確に「2分化している」といるということなのだ。

 しかも不支持率が5割に到達しつつある。過去のブログでも触れたが、不支持率が5割に達すると、地元での「逆風体感指数」が急に上昇する。有権者からの反発が一気に強まる感覚に襲われるのだ。

 世論調査の数字でも示されているように、自民党支者の間で安倍総理への評価は依然として高い。自民党支持層に限っていえば、政権発足から5年半経った今でも、支持率はまだ6割くらいある気がする。

 にもかかわらず、不支持率が5割近くまで増加しているのは、何を意味しているのか?!有権者の4割を占める無党派層と女性が安倍内閣に厳しい見方をしているということに他ならない。自民党が強い保守王国群馬ならまだしも、野党が比較的強い他の都道府県の議員たちは、かなりの反発を感じているはずだ。

 「内閣支持率が4割まで回復した。これでも歴代政権に比べれば高水準だ!」などと喜ぶ前に、不支持率の増加をもっと深刻に受け止めるべきだ。すなわち、何かのキッカケで無党派層が動いたら、自民党は強烈な逆風に見舞われるという危険な(?)構図なのだ。

 「選挙をやるためには、少なくとも4割以上の支持率が欲しい」などと物知り顔で言う議員の言葉を聞くと、「このひとは、選挙が何も分かっていない!だから弱いんだな!」と思わずにはいられない。(苦笑)

 え?自民党の政党支持率が高いから大丈夫だろうって?!最新のNHKの調査でも、自民党の政党支持率(35.6%)が、立憲民主党(5.6%)と国民民主党(0.4%)を大きく上回っているから「選挙には勝てるはずだ」って?!これも実に甘い分析だ。(ため息)

 あ、もう午前2時過ぎ。腹筋と背筋をやって布団に入る。この続きは次回のブログで。

追伸:明日から試練の「地元10連泊」が待ち受けている。5時間は寝ておかないと。