2018年7月25日:パート3

 

 23時。東京駅から最終の新幹線に飛び乗った。高崎の自宅に到着するのは、午前零時過ぎになるだろう。

 今晩のウェブ番組「直滑降ストリーム」に西村康稔・内閣官房副長官が初出演。限られた時間ではあったが、西村副長官の魅力は十分、伝えられたと思う。ユーザーからのコメントは温かかった。事実、番組直後の視聴者アンケートでは、「とても良かった」が86%に達していた。👍

 西村さん、ありがとう!ぜひまた来てください!!

 ただし、番組へのアクセス数(ライブ視聴者の数)は「6千弱」にとどまった。(ガクッ)今日の西村副長官との対談は、もっと多くのひとに生で見て欲しかったなあ。(残念)

 他の「カフェスタ」の番組に比べれば、これでも、依然「圧倒的なライブ視聴率」を維持しているとは思うが…。これは、番組始まって以来の危機的状況だ。😩

 早急に「視聴率を回復させる」ための対策を考えないと!放送時間帯を30分後にずらすとか、視聴者の意見に答えるコーナーを新たに設ける等の工夫が必要だ。

 さて、ここからは、シリーズ「参院の存在感と三権の長の権威を失墜させた伊達忠一議長の2年間」の続編。先週の木曜日、参院本会議で伊達議長の不信任決議案が審議にかけられた。結果は反対多数で否決。自分も(不本意ながら)反対票を投じた。(ため息)

 参院本会議での不信任決議案や問責決議案の審議・採決は、これまで何度も経験した。が、今回ほど、野党側の提案理由説明や賛成討論を真剣に聞いたことはなかった。大変、申し訳ないが、「とても説得力がある」と感じた。(苦笑)

 伊達議長が選挙制度改革に関する与野党間の合意形成のために「何ひとつ汗をかかなかった」ことに関しては、不信任決議案の提案理由の中でも、野党の賛成討論の中でも、厳しく批判された。過去の参院議長との違いを強調する論調も目立った。

 たとえば、不信任決議案提出会派を代表して、提案理由の説明に立った国民民主党代表の大塚耕平議員は、「伊達議長には決定的に指導力が欠如している。議長の任は務まらない」と明言。その根拠の1つとして、過去の議長による与野党協議での合意形成努力に言及した。

 「第21、22代の斎藤十朗議長は、選挙制度改革をめぐる与野党調停の失敗の責任を取って議長を辞任し、しばらくは無所属を貫いた」と説明。「当時を知る与野党の先輩から、まさしく議長だる身の処し方だったと聞いている」とも。

 さらに大塚議員は、「第28代の西岡武夫議長は自ら独自案を提起し、議論の進捗に応じて修正案も示した。西岡議長案で合意には至らなかったが、参院の選挙制度改革に強いリーダーシップを発揮した」ことを紹介。「こうした先輩と比べ、伊達議長は見る影もない!」と断じた。

 この言葉を聞いて、思った。「そもそもこの方々と伊達議長を比べること自体が間違っている!」と。(苦笑)

 国民民主党を代表して賛成討論を行った榛葉賀津也議員も、「参院選挙制度改革に関する伊達議長の一連の対応は不適切極まりない!」と語気を荒げた。

 その上で、榛葉議員は、「選挙制度改革に関する議論は、これまでも、全会一致には至らずとも、最後の最後まで各党・各会派間で合意を得るための最大限の努力が払われて来た。それが参院の文化であり、伝統だった」と力説した。

 この榛葉議員の言葉に、心の中で「そのとおりだ!」と叫んだ。

 加えて、榛葉議員も、(大塚代表と同様に)斎藤議長や西岡議長の過去の実績に触れた。そして、次のように言い放った。

 「残念ながら、伊達議長には、この2人のような気概は全く見られない。およそ議長の振る舞いとは思えない態度に終始した。」「責任感もリーダーシップのかけらもない伊達議長の下では、参議院の権威を保つことはおよそ不可能だ!」

 それぞれの党を代表して反対討論を行った立憲民主党の有田芳生議員の指摘も、共産党の山下芳生議員の言葉も、同じくらい辛辣だった。2人とも、「伊達議長は議長の使命を放棄した」と述べた。

 山下議員はこう言った。「伊達議長は議会制民主主義の土台である選挙制度を改革するに当たり、全ての会派による協議を重ね、出来るだけ多くの会派の合意を得る努力を尽くすという議長としての最大の使命を放棄した!」と。

 昔も今もそうだ。選挙制度をめぐる各党間の思惑は大きく違う。意見を集約するのは難しい。誰だって、そのことは分かっている。

 が、それでも「参院の象徴」であり、「三権の長」でもある参院議長が与野党・各会派間の合意形成を図るために最大限の努力をする。榛葉議員の言葉を借りれば、これこそ「良識の府」である参院の伝統なのだ。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。この続きは「その5」で。