2018年4月2日

 前日は地元泊。午後の列車で東京に向かった。

 夕方と夜。1日に2度、友人のマシオカ氏に会った。俳優やプロデューサー等の複数の肩書きを持ち、日米両国でマルチな活躍を続けるマッシーとは、IT担当大臣時代に米国視察で知り合って以来、親しく付き合わせてもらっている。

 最新のTVドラマや映画事情、特に漫画やアニメを含むクールジャパン・コンテンツの話題になったら、2人の話が尽きることはない。(笑)マッシーが来日する度に、どこかで食事をする間柄になっている。😊

 米国の人気ドラマシリーズ「ヒーローズ」の日本人青年(ヒロ・ナカムラ)役でブレイクしたマシオカ氏は、日本政府のクールジャパン戦略にとって「頼りになる応援団」でもある。先週も自民党のクールジャパン戦略推進特命委員会(委員長:山本一太)で「ロケ地誘致」に関して話をしてもらった。

 業界のエースと目される某アニメ関係者も交えた夕方の3者懇談では、昨年、第7シーズンが放送された米国の超人気ドラマ・シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の話題で盛り上がった。

 2015年、16年のエミー賞を完全制覇し、全世界に数多くの熱烈なファンを持つこの「至高のエンタメ」と言っても過言でないこの作品に関して、2人にこんな話をした。

 「昨晩、ふと思ったんです。北朝鮮の金正恩委員長は、このドラマ・シリーズを夢中で見てるんじゃないかな、と。(笑)」

 「ほら、ドラマの中で繰り返し出て来る『winter is coming』(冬が来る)というキーワードがあるでしょう?昨日、平壌で開催された南側芸術団の単独公演のタイトルが『春が来る』でした。」

 「この公演を見て感動した金正恩委員長が、「秋にはソウルで『秋が来た』という公演を開こうと述べたと報道されていますよね?これって、もしかすると『ゲーム・オブ・スローンズ』の影響なんじゃないかなあ。そうだとすると、案外、普通の感覚(?)を持つ人物なのかもしれませんよね。」

 いや、これはあり得る。故・金正日委員長だって、「米国映画の最新のDVDを好んで見ていた」と聞いたことがある。

 

追伸:金正恩委員長が「無慈悲な独裁者」の顔を持つことは、紛れもない事実だ。日本国民の拉致が許されない犯罪であることも。が、したたかな戦略家(?)であることも認識しておく必要がある。