2018年1月22日:パート2

 間もなく午前零時。熱いミルクティーを飲みながら、キーボードを叩いている。

 13時からの開会式の後、恒例の和装議連による写真撮影会へ。いつもは国会正面玄関の前庭で行われるこの行事、雪のために場所が院内に変更された。結果、狭い空間に人が溢れて、大混乱の状況に!(笑)

 人混みの中で、ようやく地元紙(上毛新聞)の記者を発見。和服姿の3人(井野俊郎衆院議員、尾身朝子衆院議員、山本一太)のショットを撮ってもらった。明日の上毛新聞2面に写真が掲載されるはずだ。

 夕方。都内にも「大雪警報」が。今晩の「直滑降ストリーム特別番組:山本一太還暦スタジオ・ライブ」のリハーサルは急遽、キャンセルに。24日の本番前に音合わせをするしかない。(ふう)

 15時40分から参院本会議で「政府4演説」を聞いた。安倍総理の所信表明演説も良かったが、何と言っても出色だったのは河野太郎外相の「外交演説」だった。これでも20年以上、参議院議員をやっている。過去、自分があの議場で耳にした歴代外相の「外交演説」の中では、(お世辞抜きで)ピカイチの内容だったと思う。👍

 え?河野太郎氏と個人的に親しいから言っているわけではない。太郎にお世辞を使ったところで、何の得にもならないもの!(笑)本当に「素晴らしい」と感じたのだ。

 これまでの、役所が準備した(=各部局からの文章を寄せ集めた)退屈な「外交演説」とは明らかに違っていた。全て大臣自らの言葉。しかも中身が濃かった。あれだけ論旨が明快なら、国民にも分かりやすかったはずだ。

 冒頭、日本の外相として現在の世界情勢をどう認識し、その中における日本という国家の立ち位置をどう捉えているかを解説。その上で、6つの重要分野における政策を語るという流れだった。

 ええと、議場で取ったメモによると、6つの分野は〜(1)北朝鮮問題(2)積極的平和主義に基づく日米、日中、日韓、日ASEAN等との関係(3)自由貿易の旗振り役としての役割(4)地球規模問題の解決(5)対中東政策の強化(6)自由で開かれたインド・太平洋構想〜となっている。

 北朝鮮問題に関しては、「今は最大限の圧力をかけるべき時だ!」と明言。核軍縮や国連安保理改革等についても言及した。中東政策は河野大臣の独断場。加えて、外交を支える外務省の態勢強化や知日派を増やす戦略等にも触れていた。

 演説の後、近くに座っていた同僚議員(大臣経験者)とこんな会話を交わした。

 「一太さん、河野大臣は本当に外務大臣を目指して来たんでしょうね。ひとことで言うと、政策の準備が整っているもの。」

 「そうなんです。若手議員の頃、一緒に国連改革の議連をやっていたことも、ちゃんと生かされています。核軍縮の問題も昔から熱心だったし、中東政策にはずっと以前から力を注いでいました。まさに『適材適所』ですよね!」

 参院本会議終了後、議員会館に戻る途中で某参院議員(官僚出身で閣僚も経験したベテラン議員)が話しかけて来た。「河野大臣の演説には驚いた。今までの外交演説と全然違う。しかも、1つ1つのポイントが的確だったなあ。」同じことを感じた議員は多かったのではないか。

 いろいろな情勢を考え合わせると、今後、(間違っても)「山本一太が外務大臣に起用される」ことはないだろう。(笑)ただし、何かの天変地異が起こって、明日、外務大臣に任命されたとしても、ちゃんと仕事をする自信はある。僭越ながら、歴代の外相に比べて、自分の外交政策の知識や英語力、答弁能力が劣っているとは、到底、思えないからだ。(笑X2)

 が、今日、改めて確信した。「河野太郎外相みたいには、絶対になれない!」と。残念だけど、何か嬉しい!😊