2018年1月1日(元旦):パート3

 23時過ぎ。少し冷めた銀杏の葉のハーブティーを飲んだ。スーッとした感覚。記憶力が良くなると言われているらしいが、本当だろうか?

 シンプルなお正月のおせち料理が美味しかった!😊味の薄いお雑煮が好きだな。それぞれの食材には意味や由来がある。だから少しずつでも食べないといけない。ここは日本人として譲れない一線(笑)でしょう。

 ここからは前回のブログの続編。観光庁に確認した結果、今回、問題となったインバウンド対応に関する支援事業は「宿泊施設インバウンド対応支援事業」だと分かった。この事業で支給される補助金の正式名称は「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金」という。

 外国人観光客の急増により、一部宿泊施設の稼働率が高水準で推移している。そのため、既存の宿泊施設をフル稼働させる必要が生じている。こうした状況を踏まえ、宿泊事業者の対応を支援するのがこの事業の目的だ。

 個別企業への補助という形態は取りにくいので、地域を応援するというニュアンスで設計されている。具体的に言うと、地域の宿泊事業者(5以上)による協議会や組合が「訪日外国人宿泊者受入体制拡充計画」を策定し、申請するというシステムだ。

 ははあ、それで謎が解けた。違法の恐れがある寄付を指摘された故郷草津温泉の2つの旅館に関して言うと、地域(草津町)の旅館組合が(この2つの旅館を含む)「5以上の宿泊業者を集めて」観光庁に補助金を申請した。

 観光庁は、当該補助金を受けた場合の寄付に関して「例外規定に当たらない恐れがある」(=違法の恐れがある)という分類結果の通知を、窓口である旅館組合宛にまとめて通知した。今回の問題が浮上するまで、「訪日外国人宿泊者受入体制拡充計画」に参加した個々の宿泊事業者(少なくとも指摘を受けた2つの旅館)に対して、観光庁からの直接の通知はなかった可能性が高い。

 旅館組合側からも、協議会(拡充計画)に加わった個々の宿泊事業者に分類通知書のコピーは送付されていなかったらしい。すなわち、観光庁からの「例外規定に当たらない恐れがある」という知らせの届かなかった(=全くその認識がなかった)2つの旅館が「誤って献金してしまった」というのが真相のようだ。

 今回の問題に関して、旅館組合や個々の事業者が「不注意だった」みたいなことを言うのはアンフェアだと思う。献金を受ける側が1つ1つの政府の補助金を調べるのも難しい。前述した補助金の対象事業者は(平成27年度と28年度の補正予算を併せて)約2400もあるのだ。

 仮にも関係省庁から補助金を受ける個々の企業に対して「寄付が出来るかどうかを通知する仕組み」を作ったのなら、もう少し丁寧な対応をしてくれてもいいのではないか?!

 そう思いながら、総務省と観光庁の担当者に会った。こちらの問題意識もしっかり受け止め、丁寧かつ迅速に対応してくれた様子だった。(感謝)

 観光庁の説明によれば、マスコミから指摘された補助金受給企業からの献金をめぐる問題、特に上述した外国人旅行者受入環境整備に関する事業費補助金の交付決定時における分類結果通知については、以下のような対応策を取る(又はすでに取った)とのことだった。

1.これまで補助金の交付決定を行った全事業者(協議会・組合及び各宿泊事業者)あてに、直接、(メール、FAX、郵送で)分類結果の再周知を実施した。12月上旬に送付済みということだった。

 もともと「制度が分かりにくい」という指摘もあったため、政治資金規制法の制度概要資料(総務省公表資料)も同時に送付したそうだ。

2.12月以降、交付決定を行う際には、各宿泊事業者(補助対象の旅館・ホテル等)あての交付決定通知書と分類結果通知書をホチキスで留めて一体的なものにする。そうすることで、確実に補助事業者に到達するように対応する。もちろん、上記の政治資金規制法の制度概要資料も同時に送るものとする。

3.事業計画策定の主体であり、観光庁との対応窓口となる協議会・組合に対して、書類送付時に分類結果通知書を補助事業者(旅館・ホテル等)へ確実に手交するよう、書面に明記する。

 補助金を交付する国の側がここまでちゃんとやってくれれば、再発防止のための有効な手段になる。今後はこの補助金を受けた企業が「勘違いして違法の恐れのある寄付をしてしまう」ことも、かなり減るのではないかと感じた。

 加えて、1月中に山本一太の政治活動を支援するために「透明な献金」をしていただいている企業の方々全員に手紙を出すつもりだ。「違法な恐れのある献金」に改めて注意していただくようお願いする。もちろん、この手紙の中で、日頃の支援に対して改めて感謝の意を示すと同時に、ご心配をかけてしまったことをお詫びしたい。問題の経緯や政府の改善策もきちっと説明する。

 書きたかったシリーズがやっと1つ、終わった。熱いアッサムティーでリラックスしよう。

追伸:ミスチルの「himawari」を口ずさんだ。この曲、歌詞もメロディーもスゴくいい!