2017年12月30日

 

 夕方。新幹線で地元に向かっている。帰省のピークは過ぎたはずだが、さすがに満席だ。

 昼は親しい友人(若手官僚)と久々の会食。美味しい中華料理を食べながら、いろいろな話をした。どんな仕事にも前向きで取り組む姿勢がいい。相変わらず、キラキラした笑顔だった。😄どうぞ、素敵な新年を迎えてください!

 この後、地元で大切な弔問を済ませ、そのまま年末・年始の「短い充電期間」に入る。元旦の「朝まで生テレビ」の準備がない分、政治家としての将来をじっくり考えたい。来年の1月4日からは、群馬県内の「新年会ラッシュ」が否応なしに始まる。

 その20日後(1月24日)には、いよいよ「還暦」(60歳)に突入する!史上初の「政治家ストリート・ミュージシャン誕生」の日は近い!(笑)そう、「大臣だから出来る」こともあれば、逆に「大臣じゃないから出来る」こともある。閣僚には、(どんな小さなことでも)「つけ込まれない」ための注意と配慮が求められる。

 何度も言うが、安倍総理の「運気」は尋常ではない。実績や人間力にも後押しされたその「類稀な運気」が、安倍内閣全体のシールドにもなっている。加えて、野党の攻撃力も(何も対策を打っていないのに)勝手に弱まっていくばかり。この超常現象(?)がスゴい!??

 たとえば過去の内閣(特に第2次安倍政権以前の内閣)では、個々の閣僚の政治資金やモラルの問題が国会で野党から厳しく追及され、窮地に追い込まれるケースが少なくなかった。事実、政権奪還の道筋を作ったのは、民主党政権の閣僚を次々に辞任させた野党自民党(=参院自民党)の「常軌を逸した攻撃」(笑)だったと自負している。

 が、今回の改造内閣のほとんどのメンバーは、就任以来、野党の攻勢を(全くと言っていいほど)受けていない。過去の大臣を追い込んだのと同様の問題が今の閣僚に発覚したとしても、野党の激しい追及に晒される可能性は低い気がする。分裂した上に、内輪揉め(?)を繰り返す今の野党には、政府与党を脅かす覇気も戦略もないからだ。

 特別国会での参院本会議の代表質問で、総理の答弁にまともな野次さえ飛ばさない野党席の元気の無さには驚いた。政権与党にとっては願ってもない状況だが、反面、「こんなに野党が弱くて、健全な民主主義が機能するだろうか?」と心配になってしまう。(苦笑)

 先日、同僚の西田昌司参院議員が言った。「一太さん、我々(参院自民党)が野党の時代だったら、予算委員会は大変なことになってましたよね?!(笑)」と。全く同感だ。

 以前にも書いたが、改造内閣の顔ぶれは「仕事師内閣」と呼ぶにふさわしい。スゴくいいと思う。河野太郎外相は就任直後からの大活躍で、早くもポスト安倍の有力候補に躍り出た。野田聖子総務大臣も独自の存在感を発揮しつつある。

 小野寺五典防衛大臣はさすがの安定ぶり。林芳正文科大臣、加藤勝信厚労大臣、世耕弘成経産大臣、斎藤健農水大臣等の答弁も盤石だ。が、それでも、来年からの通常国会は油断出来ない。いや、何度も言っているように、油断や慢心は禁物だ。

 衆院選挙後の特別国会はあくまで前哨戦。安倍改造内閣、特に初入閣のメンバーにとっては、来年1月からの通常国会が最初の試練になる。いくら野党が弱かったとしても、安倍内閣の支持率が4割台を維持しているとは言っても、個々の閣僚に対する野党の追及は厳しさを増すだろう。

 山本一太が新生安倍政権で内閣府特命担当大臣を務めた1年10ヶ月の間、発言や行動には徹底的に細心の注意を払った。初めての入閣が決定した後、地元で開催予定だった政治資金パーティーは急遽、中止した。当然のことながら、閣僚時代には、いかなる政治資金パーティーも自粛した。閣僚としての公務に全力を傾注した。

 自らがキャスターを務めるウェブ番組「直滑降ストリーム」は続けさせてもらったものの、来日したストーンズやポールマッカートニーのライブに行くのは我慢した。(後で総理が見に行ったことを知り、「ああ、行けば良かった」と激しく後悔!)不必要な外食や会合も極力、控えた。何かつまらないことで野党やメディアからケチをつけられたら、「総理に迷惑がかかる」と思ったからだ。

 安倍政権に批判的な一部のメディアが、複数の閣僚の潜在的な問題を執拗に追いかけている。さらに言うと、複数の怪しい人物が「内閣にダメージを与え得る材料」を一生懸命、かき集めている。明らかに、来年の通常国会を意識した動きだ。自民党本部もよくウォッチしておいたほうがいい。

 万一、ある大臣が何らかの問題を指摘され、(そんなことはないと思うが)そのことで(1人でも)辞任に追い込まれるような事態になれば、内閣のイメージは低下する。何かのきっかけで再び内閣支持率が急落したら、今度はなかなか戻らないだろう。

 安倍総理の「運気」が弱まった瞬間、今までは表面化しなかった事柄が途端に「深刻な問題」に仕立て上げられる。世の中とは、そういうものだ。

 改造内閣の閣僚、特に初入閣の現職大臣の皆さん、行動や発言にはくれぐれも注意してください!メディアの「言葉狩り」は終わっていません。たとえルールには違反していなくても、「モラルに反する!」とか、「不真面目だ(浮かれている)!」とか、そうした印象を持たれかねない行動や計画は、極力、やめたほうがいいいと思います。

 「閣僚は国会で野党の追及を受ける。」未曾有の国政選挙5連覇という状況の中で、この当たり前の事実が忘れられているような気がする。そもそも大臣ポストにいる間にやる必要のないことは、全て大臣を辞めた後に回せばいいと思う。何かつまらないことで批判を浴び、そのことを契機に「痛くもない腹を探られる」(あるいは「過去の失敗をほじくり出される」)事態は避けたほうがいい。

 「直滑降ブログ」には、常に意味がある。このメッセージが日本の未来を担う改造内閣の閣僚の方々に届きますように!

追伸:先月、参院予算委員会(総括質疑)で、自民党を代表して久々に質問に立った。終始、真剣勝負で臨んだ。質問の最後の10分間、目の前で「ある閣僚」がヘラヘラ笑いながら私語を交わす姿がずっと視界に入っていた。

 与党の質問とはいえ、なんという緊張感の無さ!(驚)野党時代だったら、瞬間的に「委員会中にその態度は何だ!」と激しく突っ込んでいたに違いない。(笑)

 この閣僚席の雰囲気に、ある種の危惧を覚えた。まあ、こんな余裕のある大臣だもの、野党に追及されて困るネタなんて、何一つないんだろうなあ。