2017年12月23日:パート2

 

 本当なら2週間前に書くはずだったブログの続編にようやく手がかかった。(ふう)要領が悪いので、複数のことを同時に進められない。😅多角経営に向いていないシンプル脳の宿命か。(笑)

 先月29日の山本一太の参院予算委員会での質問を批判する東京新聞特報部の池田悌一(いけだ・ていいち)記者の記事は、12月6日の24面(特報面:ニュースの追跡)に写真入りで掲載された。見出しは「友達ごっご、ネット炎上」というもの。「仲良しグループの質疑」という文字も踊っている。

 最初に断っておくが、この記事の反論を書くのは「怒っている」からではない。「反論する価値がある」と思ったからだ。記事が載る前日(前々日?)、池田悌一(いけだ・ていいち)記者からファックスでこの件に関する取材の申し入れがあった。これに応じて、電話取材を受けた。自分に取材した記者が署名入りで書いた作品なのだ。無視したら(=何らかの反応をしなかったら)失礼でしょう?!(笑)

 加えて言うと、池田記者の記事は事実を丁寧にフォローしている。上述した2つの見出しで明らかなように、最初から記事全体に「批判のための批判」を展開する意図が見えるのは不愉快だ。が、記事の内容に虚飾や捏造はない。山本一太のコメントもきちっと(しかも正確に)紹介されている。読み返してみると、実は結構、バランスのある記事だ。

 池田記者は記事の冒頭で、先月の参院予算委員会の質問の流れを解説している。クールジャパン基本法案をめぐる総理、世耕経産大臣とのやり取り、特に総理と経産大臣に議員立法の趣旨への賛同を求める場面は、かなり丁寧に描写されている。

 その上で記事は「質問者の山本氏は安倍応援団で、首相のお友達である」と述べ、総理と世耕大臣に応援を求めた18秒の動画を付した(「水」というアカウント名を持つ人物による)「野党から奪った質問時間が余り過ぎて時間つぶしの余興に励む」というツイートが、1万五千以上リツイートされたことを説明している。

 次に池田記者は、特別国会における与野党の質問時間の配分をめぐる問題に触れる。

 「今回の特別国会では、従来『2対8』だった与野党の質問時間比率を、自民が衆院選での圧勝を引き合いに『5対5』に増やすよう求めたことが、『森友・加計隠し』と批判された」と。

 が、その後で、「これは衆院での話で参院では話題になっていない」ことにも言及している。ここらへんの記述はフェアだ。衆院での質問配分問題に関して、この点に触れた記事はあまり見たことがない。

 こうした流れを受けて、その後は、「なぜ総理と経産大臣に議員立法への前向きな言質を取ろうとしたのか?」に関する山本一太の次のようなブログの一節や取材コメントが掲載されている。

 「山本氏も自身のブログで『参院では与野党の質問時間の配分は議論になっていない。ツイートをした人物も十分知っていると思う。印象操作をSNSで拡散するのは汚いやり方だ』と反発しているが、そもそもなぜ国会で応援を求めるような質問をしたのか。」

 「山本氏は5日、『こちら特報部』の電話取材に『法案の趣旨や中身もよく説明した。その上で総理や経産相からポジティブな言質を取れれば、議員立法を実現する推進力になると考えた。法案を作るプロセスでも法案作成後も、政府の協力は欠かせない。公開の場で前向きな答えを引き出すのが大事で、こういう形で時間を使うのもありだと思った』とコメントした。」

 問題はここからだ。池田記者の「本当にお友達質問はありなのか?」という問いかけの後、最後に政治評論家の森田実氏の批判コメントが長々と引用される。

 実は池田記者自身は、山本一太の質問に関して明確な意見(「意味がない」とか「時間つぶしだ」とか)を言っていない。この問題を「お友達質問だ!」と批判してくれるに違いない「安倍政権が嫌いな(?)有識者」の見解をはめ込むことで、この記事に「批判調の味付け」をしているのだ。

 いわゆる記事としてはよくある手法だとは思うが、この森田実氏のコメントが「あまりに浅薄でお粗末なこと」に愕然とする。(苦笑&ため息)😩

 あ、そろそろ次の日程に行かないと。この続きは「その4」で。