2017年12月1日

 

 午前9時30分。朝の自民党クールジャパン戦略推進特命委員会の会議を終え、議員会館事務所に戻って来た。

 特命委員会の主な議題はクールジャパン関連予算とクールジャパン機構の問題。出席議員から活発な意見が出た。クールジャパン・ファンドに関しては、これまで(特命委員会として)「個別の案件の選定には口を出さない!」という方針を貫いて来た。「こうした分野に目利きのない政治家や役人がしゃしゃり出てもロクなことがない!」と考えていたからだ。

 が、今日の議論を聞いて思った。今後は健全に注文をつけさせてもらおう、と。

 来年の通常国会に「クールジャパン戦略推進基本法案(仮称)」の提出を目指すこと、法案作成は参院政審のPT(山本一太座長)でやらせてもらうことも説明した。新たなPTの主査はこやり隆参院議員にお願いする。

 一昨日の参院予算委員会の質問に関しては、書きたいことが山ほどある。が、先ずは全ての質問に真摯に対応してくれた安倍総理に感謝したい。松山政司クールジャパン担当大臣と世耕弘成経産大臣が「クールジャパン戦略推進基本法(仮称)」を後押しする発言をしてくれたことも、スゴく嬉しかった。(感謝X10)

 参院側(参院自民党政審)から来年の通常国会に提出したいと考えている2本の議員立法について、総理と関係閣僚から前向きな答弁を引き出すことは、死活的に重要だった。あそこは真剣勝負だった。

 この質問をした際、野党の某理事から(よく聞こえなかったが)「党の政調でやれ!」みたいな野次が聞こえて来た。が、これは間違った指摘だ。

 議員立法とは言え、法案を練り上げていく過程では関係省庁との擦り合わせが要る。法案が出来た後も、政府の協力は欠かせない。政策実現力のある与党の議員として、国会の質問を「国益になると信じる政策や法案」の推進に活用する。総理や関係大臣からポジティブな言質を取る。これも与党質問の1つの形ではないだろうか?!

 クールジャパン政策に関係する某省の幹部が言った。「議員立法が出来る前に、総理や関係閣僚から応援を取り付ける。この手法は今までありませんでしたね!(笑)」と。

 そう言えば、自分が総理と世耕大臣に法案への協力を求めた場面の動画がネット上で拡散され、話題になっているらしい。(笑X2)「野党から奪った質問時間を山本一太が時間潰しの余興に使っている」という批判付きで!「頭に来るひとはRTを!」と言って広めているようだ。

 そもそも「与野党の質問時間再配分」は衆院の話だ。参院では「与野党の質問時間の配分」は議論になっていない。自民党が野党時代(自分が予算委員会筆頭理事だった時)に野党自身が時間を譲り、当時の与党(民主党)に渡した。その時から「与野党5対5」というルールを維持している。最初にこのツイートをした人物は、そのことも十分、知っていると思う。

 だいいち、なぜ上記の質疑が「時間潰しの余興なのか?」をぜひ聞いてみたい。このメッセージを最初に拡散させたひとを調べてみよう。この問題はぜひ、次のウェブ番組「直滑降ストリーム」でも取り上げたい。視聴者の意見も聞く。

 安倍総理の政策に反対するひとがいるのは当然だ。総理のことを嫌いなひとだっているだろう。批判するのはいい。ただし、こういう印象操作をSNSで拡散するのは汚いやり方だ。というか、今回のことでよく分かった。「なるほど、『何でも反安倍?』の一部の人たちは、こういう手口でストーリーを違う方向にでっち上げ、拡散するんだな!」と。

追伸:このツイートを書いた人物、「とても実在するとは思えないジャーナリスト、ふたい・ひろし」よりはずっとマシだ。(笑X10)少なくとも、ツイッターのアカウントは分かるもの!