2017年11月16日
 

 夕方。新幹線で東京に向かっている。

 14時から自民党憲法改正推進本部の会議があった。必ず出席して参院の「合区」問題について発言するつもりだった。が、地元の日程(葬儀)とモロに重なったため、どうしても出られなかった。(残念)岡田直樹・参院自民党幹事長代行(推進本部事務局長)には事情を説明しておいた。後で議論の様子を聞いてみよう。

 もちろん安倍総理を応援している。「安倍長期安定政権こそ日本の国益」という確信も揺らいでいない。が、それでも、最近の政治の流れを見ながら、「本当にこれでいいのか?!」と感じることも多い。心の中に「何か釈然としない気持ち」が蓄積している。このことは、どこかで正直に書き残しておきたい。

 それにしても、人間の感情は複雑だ。常に「矛盾」(二律背反の思い?)を抱えている。

 さて、小池百合子都知事が希望の党の代表ポストを辞任した。今後は都政に専念するとのこと。12日に開票された葛飾区議選挙でも、都民ファーストは惨敗!「小池劇場の終焉」を指摘する声も多い。

 しかしながら、(過去のブログにもチラッと書いたが)ここで自民党が嵩にかかって(得意になって)「小池知事攻撃」をするようなことは慎んだほうが賢明だ。「しばらくは冷静にお手並みを拝見」というのが正しい姿勢だと思う。

 知事就任後15か月が経過した。が、小池都知事は(実は)まだ目に見える実績を残していない。しかも(東京オリパラに向けて)首都東京が抱える課題は山積している。

 たとえば築地市場の豊洲移転問題。移転と同時に行うとされている築地市場跡地の再開発をどう進めるのか?!具体的な開発のプランも、タイムテーブルも、予算規模も示されていない。

 都知事の支持率が急落する中で、有権者もメディアも(今まで以上に)小池知事の政策や実績を厳しく評価するようになる。首都のリーダーとして「本当の試練」に直面する(=知事としての真価を問われる)のはこれからだ。

 仮にも都民の民意で選ばれた首都東京のトップなのだ。都政にエネルギーを集中させる(?)と宣言した小池都知事が、数々の難題にどう対応していくのか?どんな具体的成果を上げられるのか?当面は(あまり騒がずに)冷静な目で見ていけばいいと思う。

 え?「批判するな」という意味ではない。間違っても、「衆院選に圧勝した『驕りたかぶる巨大自民党』が、ここぞとばかり小池都知事を虐めている」みたいなイメージを国民に持たれることがないよう、十分気をつけたほうがいいと言っているのだ。

 政界の「トリックスター」(小池知事)は「好機」を絶対に見逃さない!自民党は(再び)あっという間に「悪者」に仕立てられる危険性がある。「小池劇場の復活」に利用されるような行動を避ける。これが鉄則だ。

 あ、間もなく東京駅。