2017年11月10日:パート2

 間もなく21時。次の日程に向かっている。

 18時30分。渋谷で開催された「リミッツ・デジタルアートバトル〜イースタンリーグ開幕戦」の会場に到着。約2時間、才能に溢れたグラフィック・アーティストたちの手に汗握る対決を目撃した。最後までいられなかったのが残念だった。

 ダメだ。寝不足であまり食欲がないとはいえ、夕食は(イベント会場で友人が買ってくれた?)フライドチキンしか食べていない。(ふう)後で100%野菜ジュースを飲んでおこう。寝る前の運動も必要だ。

 さて、国会(衆院)での与野党の質問時間を削減する問題に関して、与党が「5対5」の配分を提案する(=現行の野党の質問時間を3割減らす)方針を決めたと報道されている。

 衆院と参院では、委員会質疑のシステムが違う。いろいろな意味で「衆院での配分見直しの議論が参院に波及することはない」と確信している。

 国会での与野党の質問時間、特に衆院での質問の配分に関して「どのくらいのバランスが適切なのか?」は衆院の中で決めたらいいと思う。自民党執行部(?)の見解を否定するつもりもない。が、次の3点だけは言っておきたい。

1.国会での質問時間は与野党、特に野党にとっては死活問題だ。あの3年間の苦しい野党時代を経験しただけによく分かる。民主主義の根幹に関わる問題と言っても過言ではない。

 だからこそ、(どんな結論になるにせよ)与野党の質問時間配分の見直しは、双方が十分に協議を重ねて決めるべきだと思う。間違っても、数の力で「強引に与野党の時間配分を大きく変える」みたいなことはやらないほうがいい!

 もう一度言う。配分を見直すとしても、多数決で強引にやるのはやめたほうがいい!国民の目には「自民党の数の傲慢」としか映らない。

 「次の衆院選は少なくとも3年後(場合によっては4年後)だろう」というのが大方の見方だ。が、3、4年なんてあっという間に経ってしまう。それ以前に2年後の参院選で与党が過半数を失ったら、政権はたちまち追い込まれてしまう。今の3回生は「ねじれ国会」の恐ろしさを知らない。

 

 謙虚さを忘れたら、自民党は、今度こそ手痛いしっぺ返しを受けることになる。

 

2.「野党の衆院議員と比較して、自民党若手議員の質問時間があまりにも少ない。もっとチャンスを与えられるべきだ」という主張は十分に理解出来る。が、与党の質問は難しい。野党と違って、(基本的には)政権を批判したり、政府の政策の矛盾を追及したりすることは出来ない。

 与党の質問時間を増やせば、それだけ質問に立つ個々の議員の質問の内容が厳しく評価されることになる。単なる提灯質問なら、逆にその政治家の評判を落とすことになる。

3.先日、自民党のある若手衆院議員が言った。「数の奢りに見えることをやるべきではないという一太さんの感覚はよく分かります。でも、地元の支持者からよく存在感が見えないと叱られるんです。」

 「野党の若手は頻繁にTV中継入りの質疑に立って活躍しているのに、我々与党議員にはなかなかその機会がない。与党議員だって、国会での質問を通じて選挙区の有権者にアピールしたい問題はいろいろあるんですよ!」と。

 親しい議員だけに、思ったことをそのまま伝えた。

 「あのね、厳しいことを言うようだけど、存在感が乏しいのは、与党の質問時間が少ないからじゃないと思うよ。それと、自民党の質問時間が増えたとしても、若手議員にTV中継入りの質問のチャンスが自動的に(順繰りに)巡って来るなんて考えないほうがいい。」

 「だいいち、野党の若手議員はTVで質問するチャンスが多いなんて言っても、目立つ場面で出て来るのは、いつも同じひとばっかりでしょう?(苦笑)実力や発信力がなければ、どのみち大事なところでは使われないと思うな。」

 最後にこう付け加えた。

 「そもそも国会や委員会の質問に関しては、政府を追及する野党議員に注目が集まるのは当然だ。それより、党の活動をもっとPRしたらいいんじゃないの?今の若手はあまりにお行儀が良すぎる気がする。もっと健全に暴れてもいいんじゃないかなあ!」