2017年9月16日

 本日の朝、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射した。ICBM(大陸間弾道弾)と思われるミサイルは北海道の上空を通過し、太平洋上に落下した模様だ。小野寺防衛相によれば、「推定飛行距離は3700キロで、米領グアムにも届く。火星12号と同型の可能性がある」とのこと。

 もしこの発射が昨日だったら、小野寺防衛大臣は「直滑降ストリーム」に出演出来なかっただろう。番組中に、「一太さん、私が途中でいなくなったら、何がが起こったと思ってください!」と話していたが、あの言葉の意味がよく分かる。

 北朝鮮情勢は今後も予断を許さない。この時期、小野寺さんのようなひとが防衛大臣で本当に良かった!心からそう思う。もちろん、河野太郎外相の外交手腕にも期待したい。

 少し前にブログにも書いたが、参院自民党政策審議会の「朝鮮半島問題研究会」を参院政審の正式なPT(座長:山本一太政審会長代理)に格上げした。北朝鮮の度重なる挑発行為を受け、来週、新たなPTの初会合をやることになった。主に軍事的側面から、朝鮮半島の現状と今後の展望を分析する。

 北朝鮮のミサイル騒動で、(幸か不幸か)午後からの日程が変更になった。それでも、夜のエンタメ議連による「2.5次元ミュージカルの視察」には参加した。自民党クールジャパン戦略推進特命委員長も続投。この際、委員会の体制と活動目標を見直したい。近く幹部会を開く。

追伸:与党内の一部に「9月の臨時国会冒頭解散、10月下旬の投開票」を望む声があるようだ。が、(過去のブログでも触れたが)個人的には「絶対にやめたほうがいい!」と思う。

 「最大野党がガタガタしている。野党協力も新党の立ち上げも準備が進んでいない。野党側の選挙準備が整う前にやるべきだ!」という戦略はよく分かる。

 しかしながら、万一、まともな国会審議もやらずに解散総選挙に踏み切ったら、国民の目には、「臨時国会での疑惑追求(?)を逃れるため」としか映らない。「仕事師内閣で実績を上げていくとか、真摯に説明責任を果たしていくとかいう総理のあの言葉は何だったのか?」ということになってしまう。

 このまま臨時国会冒頭に解散したとしよう。一般の有権者がどう感じるかを想像してみたらいい。多くのひとは「国民をバカにしている」と思うだろう。このシンプルな感情が、あっという間に無党派の「怒りの受け皿」を出現させるだろう。

 

 その結果、自民党は思った以上の議席を失う。特に都市部(東京、埼玉、大阪、愛知等)は惨敗する可能性がある。何度も言うが、こと選挙に関して、山本一太の勘は外れない。

 安倍総理は(たとえ明日辞めても)「戦後の名宰相の1人」として歴史に名前を刻むひとだ。ここは、ぜひ「王道」を貫いて欲しい。