2017年9月3日

 20時過ぎ。新幹線で郡山から東京に向かっている。

 18時から本宮市内で行われた根本匠衆院議員のシンポジウムで講演。北朝鮮問題を中心に熱い言霊を放った。

 本日、北朝鮮が6度目の核実験(過去最大規模の実験)を強行した。問題はさらに深刻化している。米国トランプ政権の現状、先日訪れたばかりの韓国の状況、中国政府の意図等を分析しつつ、「北朝鮮の核開発は今そこにある喫緊の危機。こんな時だからこそ、安倍首相の外交手腕が不可欠だ。このまま安倍内閣に踏ん張ってもらうしかない!」とアピールした。

 「安倍長期安定政権が国益に繋がる」という持論を展開した上で、臨時国会の展望にも言及した。「内閣支持率は十分に回復していない。国民からの信頼を取り戻すためには、改造内閣で具体的な成果を積み上げると同時に、森友学園問題に関しても、加計学園問題についても、国民に対して謙虚かつ丁寧に説明責任を果たしていく必要がある!」と。

 加えて、こうも指摘した。「安倍総理の人間性をよく知る根本先輩も全く同意見だと思うが、安倍首相に限って『行政を不当に捻じ曲げる』などということは100%あり得ない!」

 「それでも、今回、総理の政治家としての美学、すなわち『首相になったからと言って長年の友人に対する態度を変えたりしない』『窮地に陥った仲間をけっして見捨てない』という信条がある意味、裏目に出てしまった気がする。」

 「個人的には『今年の1月20日になって初めて加計学園が獣医学部の新設を戦略特区に申請している事実を知った』という総理の言葉を信じたい。が、普通の国民の感覚から言うと、なかなか納得しがたいものがあると思う。」

 「総理自身も反省を口にしていたが、加計学園の問題に関しては、多くの国民の目に『李下に冠を正してしまった』ように映ったことを、改めて真摯に受け止めるべきではないか。その点を踏まえて対応しないと、内閣支持率は再び下がる可能性が高い!」とも。

 最後にこう締めくくった。「野田聖子総務大臣のセリフではないが、内閣支持率が急落した(=自民党に奢りが生じた)のは、我々全員に責任がある。安倍総理に対して言うべきことを何も言って来なかったからだ。安倍総理にあと4年やって欲しいと願っているからこそ、今後は(必要だと思う時は)しっかり苦言も呈していきたいと考えています!」

追伸:共同通信が本日、発表した最新世論調査によると内閣支持率は44.5%で(前回調査に比べて)横ばいだった。不支持率は少し上昇したようだ。

 国会閉会中ということもあり、メディアの政権批判は落ち着いている。他方、安倍総理の活発な首脳外交や河野外相の活躍が連日、報道されている。この時期、内閣支持率が回復するのは自然な流れだ。が、今日の講演でも述べたように、国民の安倍政権への信頼はまだ戻っていない。

 最も実態に近いNHKと日本テレビの数字を見ないと分からないが、やはり内閣支持率の回復は3、4%程度ではないかと思う。臨時国会が正念場だ。