2017年8月27日:パート2

 21時40分。新幹線で東京に向かっている。本日、開票された茨城県知事選挙は自民・公明の推薦する新人の「大井川和彦候補」が初当選。少し前にNHKが当確を打った。(ホッ)本当に良かった!!

 今回の茨城県知事選の勝利は、安倍自民党にとって大きな意味がある。横浜市長選挙に続き、東京都議選後の「負の連鎖」に歯止めをかけたからだ。万一、自民・公明が総力を挙げて戦ったこの知事選で不覚をとるようなことがあれば、国政にも少なからぬ影響を及ぼしたと思う。

 候補者も選対もパワフルだった。皆さん、本当にお疲れさまでした!!

 対して残念だったのは、地元の渋川市長選挙だ。自民党群馬県連と公明党群馬県本部が推薦した現職の「あくつ貞司候補」は当選に届かなかった。「悪い予感」が的中した。県連会長としても責任を感じている。

 渋川市長選に関しては、かなり前から「形勢はかなり厳しい!」「このままでは危ない!」と周りに言い続けて来た。が、自分が訴え続けた危機感が組織の末端まで浸透しなかった。(ため息)

 最終盤になって、ようやく選対組織がフル稼動を始めた。渋川市民会館大ホールの決起大会は超満員!あくつ選対の本部長を務めた星名県議(高校の先輩)も言っていたが、あの会場にあれほどの数の市民が集まったのは、恐らく初めてだと思う。が、エンジンがかかるのが遅過ぎた。

 市長選の候補者は3人。実質的には、最初の選挙で戦った元副知事との一騎打ちだった。そのライバル候補との差は4千票以上。悔しいが「完敗」という他はない。

 「あくつ選対」の人たちは素晴らしかった。女性部も青年部も頑張っていた。遊説隊のスタッフも一生懸命だった。義理と人情に溢れた角田義一元参院副議長の応援演説にも感動した。が、相手の陣営にもライバル候補を必死に応援する真面目な市民の人たちがいた。事実、市議団も2つに割れていた。

 ライバルの元副知事が「懸命に市内を歩き回っている」という噂も伝わっていた。まさに死に物狂い。「背水の陣」で臨んでいたに違いない。結果を見ると、「覚悟」という点でも、相手候補が勝っていた気がする。

 あくつ候補の市政報告会でも、選挙の出陣式、決起大会でも、遊説車でマイクを握った時も、ひたすら現職の実績と魅力をアピールした。他の候補者の批判や中傷は一切、やらなかった。

 それでも、夕方から夜にかけて遊説カーの中から炸裂させた「山本一太の遊説マシンガントーク」は相当の反響があったようだ。

 翌日、前橋事務所に相手候補の複数の支持者からクレームの電話があったと地元秘書から聞いた。「私は一太さんをずっと支持しているのに、どうして特定の候補者の応援にだけ入るんですか?!」と。

 実は渋川高校卒のOBからも叱られた。「一太君、渋高出身じゃないか?どうして同窓の元副知事のほうをやらないんだい?!」と。「いや、先輩、私は自民党県連会長ですから。ちゃんと政治の筋を通さねばならないんです!だいいち、現職のあくつ市長、8年間、真面目に頑張って来たじゃないですか!」と応じた。

 逆の見方をすると、遊説にこれだけの反応があったということは、相手候補が「それだけ浸透していた」ということに他ならない。

 あくつ選対の皆さん、残念な結果となりましたが、本当にご苦労様でした。皆さんの努力は、けっして無駄にならないと信じています。

 いろいろな気持ちをグッと飲み込んで、新市長にもお祝いを申し上げたい。選挙は終わった。渋川市民は「継続」より「変化」を望んだのだ。

 高校3年間を過ごした渋川市には特別な思い入れがある。同級生も、先輩も、後輩もこの「第2の故郷」にいる。様々な分野で活躍している。市長に当選されたからには、この街の発展のために、ぜひ頑張っていただきたい!!

 あ、間もなく東京駅。新幹線って速いなあ!