2017年8月18日

 午後。新幹線で地元に向かっている。16時から「第72回国民体育大会関東ブロック大会」のソフトボール開始式がある。主管県の群馬県ソフトボール協会会長としてマイクを握る。続けて自衛隊関係の会合にも出る。挨拶の中で、憲法9条改正問題に触れるつもりだ。

 過去20年、一貫して安倍総理を応援して来た。第1次安倍内閣が衝撃の辞任劇で幕を閉じた後も、安倍首相の復活を望み続けた。その甲斐あって(?)今から4年半前、奇跡のカムバックが実現。安倍首相が第2次安倍内閣をスタートさせた。

 以来、2度目の安倍内閣は歴代の内閣が手をつけられなかった問題に果敢に切り込んだ。過去60年、自民党政権がやりたくても出来なかった数々の仕事を成し遂げている。安倍総理は短命に終わった過去の総理とは全く違う。少なくとも自分が知る限り、経済でも外交でも、これだけの実績を残している内閣は記憶にない。仮に明日、退陣したとしても、安倍首相の「通算5年以上の実績」は間違いなく歴史に刻まれるだろう。

 

 どんな時も安倍総理を支持して来た自分の姿勢は正しかった。そのことを誇りに思う。

 その第2次安倍内閣の下で、自民党は過去4回の国政選挙(2回の衆院選と2回の参院選)を全て勝っている。これまで国政選挙4連覇を果たした内閣はない。最大の要因は、高い内閣支持率に示された「国民の安倍首相に対する期待」と「強力な野党の不在」だ。党のベテラン議員たちが、「今の衆院2回生は本当の選挙を知らない!」と囁く気持ちはよく分かる。

 

 政策遂行のために、政権基盤の安定が不可欠なことは言うまでもない。が、2回目の総選挙の際、最大野党である民主党が300小選挙区の過半数に公認候補を擁立出来なかったのを見て、ある種の危機感を覚えた。「最大野党が最初から政権交代をあきらめている選挙は初めだ。ここまで野党が弱いとかえって心配になる。与党の国会運営も乱暴になりやすい。ひとことで言うと、健全な民主主義が機能しにくくなる」と感じた。

 2度目の衆院選の直後から、ずっと(安倍長期安定政権こそ国益だと信じつつも)「一強多弱は良くない!」「健全な対抗勢力は必要だ!」「最大野党は300小選挙区と全ての参院地方区に対抗馬を立てるべきだ!」と内外に言い続けている。これは政治家・山本一太の一貫した主張だ。

 「朝まで生テレビ」では細野豪志前民主党代表代行に、「橋下x羽鳥の番組」では、玉木雄一郎衆院議員にこう伝えた。「野党にはもっと頑張って欲しい!次の総選挙では、全ての選挙区に公認候補を出すべきだと思う。参院選の地方区も同様。ここまで野党が脆弱だと、政治に緊張感が生まれない!」と。

 過去のブログで何度も書いたように、「現実主義に立脚したもう1つの政党(=健全な対抗勢力)が国民に自民党と異なる選択肢を提供する。全ての小選挙区で自民党とその健全な野党の候補者が政策を競い合い、その結果、自公が過半数を獲得して政権を維持する(=安倍長期安定政権を実現する)」のが最も望ましい姿だ。

 今日の午後、民進党の木内孝胤議員が(東京比例区)党本部に離党届を提出したというニュースが飛び込んで来た。細野豪志衆院議員が民進を離れて以降、五月雨式に所属議員の離党が続いているようだ。

 ここは、誤解を恐れずに言わせてもらう。9月1日(?)の民主党代表選で前原氏が勝とうが、枝野氏が当選しようが、新代表にはしっかりと最大野党をまとめてもらたい!

 この先、誰が離党するとかしないとか、どの党が分裂するとかしないとか、どこがどの勢力と連携するとか何とか、そんな細かいことには興味がない。要は、次の総選挙の前に「自公に対抗出来る健全な受け皿を作る」のが野党の最大の責務だと言いたいのだ。

 政権を争う「まともな野党」が出現した時、初めて自民党の国会議員は死に物狂いで努力する。奢りや慢心なんて入り込む隙は一切、なくなる。国民に疑念を持たれる問題があれば、政府与党は必死で説明責任を果たさざる得なくなるだろう。有権者が納得しなければ、政権から転落する可能性があるからだ。

 ましてや、国民の反対が強い法案を「たった6時間の国会審議で本会議可決する」などという乱暴な国会運営は出来なくなるに違いない!(苦笑)

 2年後の参院選挙では、群馬県地方区にも「強敵」を立ててもらいたい。最初から「ギリギリの戦い」になることは覚悟しているのだ。

 あ、もう高崎駅。次回のブログに続く。