2017年7月28日

 朝。熱いカフェオレを飲みながらのブログ。これからは紅茶だけでなく、(時々)コーヒーも飲む。米国のある統計によると、「1日コーヒーを2杯以上飲むひとは、前立線癌の確率が10%以上、低くなる」そうだ。何しろ、「キムタロ」の分まで長生きしなければならない。

 安倍総理は憶えてくれているだろうか?!今から10年前、第一次安倍内閣が安倍首相の衝撃の辞任表明で幕を閉じた。緊急入院した安倍総理が退院した直後(?)に、木村太郎衆院議員(キムタロ)と2人で総理の自宅を訪ねた日のことを。キムタロが「どうしても行きたい!」と言ったのだ。

 「今、行っても会えないと思うし、迷惑じゃないかなあ」と話したが、頑として聞かなかった。「いや、いったちゃん。総理に会えなくてもいいんだ。窮地にあるからこそ、ひとこと励ましたいんだ!オレたち2人で行かないと意味がない!」と。

 幸運なことに、会えないと思っていた総理の顔を見ることが出来た。帰り道でキムタロがつぶやいた。「総理にお世話になったひとまで悪口ばかり言う。悔しいよなあ。安倍総理はまだ若い。どこかで復活して欲しいよなあ」と。木村夫人(真紀子さん)もこのエピソードをよく覚えていた。最愛の奥さんに、きっと何度も熱く語ったのだ。

 毎年、欠かさず精密検査を受けていたまだ52歳の木村太郎氏。1年前には見つかっていなかった病気がこんなに早く進行するなんて、誰も想像していなかったと思う。人間なんていつ死ぬか分からない。要は後悔を残さないことだ。

 後悔しないように「本音のブログ」を続けたい。

 さて、ここからは前回のブログの続き。「再入閣の可能性は皆無!」なんて書くと、地元の支援者の中には「ガッカリする」ひともいるだろう。でも、事実だから仕方がない。(ごめんなさい!)

 もちろん総理から入閣要請なんてあるわけがないが、奇跡的にあったとしても(当然)辞退させていただく。「直滑降ブログ」は真剣勝負で書いている。「今回、メディアの餌食になるようなひとは、絶対に閣僚にしないでください!」などとお願いしておいて、自分自身がのこのこ内閣に入るわけがない!(笑)それこそ、「あいつは、もう一度、大臣になりたくて書いている」と思われてしまうではないか!!

 「山本一太の再入閣が100%ない!」と断言出来る理由は次の3つだ。

(1)加計学園の獣医学部新設に関する問題の核心は、総理と加計理事長が個人的に親しいことだった。稲田防衛大臣の問題も含め、総理の「身内びいき」に批判が集まった。今回の改造で、総理は「お友達内閣という見方」を退けるため、いわゆる「側近」の登用を最大限、控えるだろう。

 山本一太は「側近」ではないが、紛れもなく「応援団」だ。こんなちび議員でも、再入閣させることでメディアに攻撃材料を与えるかもしれない。総理がそんな余計なリスクを取るはずがない。

(2)総理は「適材適所の人事」をやると信じている。が、それでも派閥間のバランスは考慮せざる得ない。最後の1人まで派閥の間の綱引きとなる大臣のポストを無派閥の山本一太に振り分ける理由(メリット)が見当たらない。

 英語で「nuisance value」(妨害効果)という言葉がある。派閥の長を重要ポストに就けねばならない理由は、その派閥の応援を得る(=政権基盤を安定させる)ためだ。逆に言うと、派閥のトップの扱いを間違えれば、党内に様々な軋轢が生じる(=政権が不安定化する)可能性が高くなる。

 過去のブログでも触れたが、総理には(この観点でも)「山本一太を抜擢する」インセンティブがない。(笑)ポストで優遇しようとしまいと、総理への支持は変わらないと分かっているからだ。派閥を率いているわけでもない自分を万一、冷遇したところで、政権運営には何の影響も生じない。(笑X2)

 正直に言うと、本当に敵に回せば、実はかなり面倒臭いと思う。総理の周りの人たちの強みも弱みも知っているからだ。が、総理に反目するなんて、あり得ない。今更、安倍総理を嫌いになるわけがないもの!(笑X3)

(3)次の改造人事では、実力派内閣を作らねばならない。「山本一太より政策に詳しい議員」なんて、自民党には大勢いる。今回の改造内閣には、ぜひ政策のプロを集めていただきたい。

(4)政治家・山本一太は、自惚れ屋でもなければ、自意識過剰人間でもない。(笑)前述したように、安倍総理から入閣要請の電話がかかって来ることは万が一にもないと思っている。が、仮に安倍首相から「どこかの大臣になって欲しい」と頼まれたとしても(お願いされる可能性はゼロだけど)丁重に遠慮させてもらう。

 総理がこのブログを直接、読んでいるかどうかは分からない。が、読んでいなくても、必ず誰かが伝える。以前、総裁ネット戦略アドバイザーとして総理の米国出張に同行した際、Twitter誤爆事件というのを起こしてしまった。総理に迷惑をかけてしまったことを反省しつつも、「こんなことでめげたりしない。むしろこれを機会にネット戦略を活性化させる。いよいよ定期の記者会見もやらせてもらおうと思う」とブログに書いた。

 翌週、総理官邸で安倍首相に会ったら、開口一番、「あ、会見はマズいよね!」と言われてしまった。ブログを読んだ総理の「側近」がご注進したに違いない。(笑)こちらから話題にも出していないのに、総理から「一太さんのあの連載シリーズ、スゴかったね!」と言われたこともあった。

 もともと入閣させようと思っていないのに、「要請をもらっても辞退する」などと生意気なことを発言しているちび議員を閣僚にするなんて、500%ない!!(断言)

 最後に、これだけはつけ加えておきたい。上記の理由で「(そもそもあり得ない)再入閣の要請が、万が一あったとしても受けない!」と決めているのは、総理を助けたくないからではない。閣僚になった瞬間に自由な発言を封じられる。いち大臣になったところで、安倍政権のために大した貢献は出来ないと思うからだ。

 逆に言うと、内閣のメンバーになるより、もっと自由な立場で発信したほうが、絶対、インパクトがある。大臣の1人として安倍政権を支えるより、よほど総理の役に立てると信じている。

 さあ、永田町に出勤する前に、最近、発明した「水泳エクササイズ」をやる。友人の医師が言っていた。「長生きの秘訣は適度な運動だよ!」と。

追伸:次回のテレビ朝日「朝まで生テレビ」に出演する。テーマは日本国憲法。8月11日(金)という変則スケジュールだ。